プロローグ~異管局員~
元々この地球上には棲息していなかった想像上の認知存在。
それらが生体として具現化し、物理的に干渉可能となる事象が発生し始めた。
この事象を発現と呼称。発現した認知存在を
政府は
──異種存在管理局。通称、異管局。
……その異管局が今の俺の職場だ。
「
「ああ、
「そうです。ウンディーネです。水の精霊って言ってもいっぱいいますから、せめて
「まったく…ただでさえワケのわからん
「センパイ、難しい表現ばっかり使ってるとアタマが悪いように見られちゃいますよ!」
「適切な場面で使っていれば問題ないだろう。そう感じる救いがたい馬鹿を気にするだけ無駄だ。」
「あ、それってアタシがバカっていってます!?ひどい!」
「お前はそういう救いがたい馬鹿だったのか。覚えておこう。」
「意地が悪いです!ホントに嫌われちゃいますよ!」
「わかったわかった。いいから仕事をしろ。仕事を」
「ちょうど水の精霊……いや、ウンディーネの件でお前に任せたい事がある。問題に挙がっているウンディーネたちの個体識別、および特区での在留許可が確認できていない。調査を頼めるか?」
「またそういう面倒な仕事を…といっても、この部署は私たち二人しかいませんもんね…わかりました、
「敬称は重ねるな、どっちかにしてくれ」
精霊賛歌 マツムシ サトシ @madSupporter
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。精霊賛歌の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます