「最高峰のあなた」


 朝ぼらけ。目覚まし時計でも小鳥のさえずりなどなんの前触れもなく、目を覚ました。


 七時間程の快眠をとったおかげか。体が心地よい。朝の新鮮な空気を吸おうとベランダに目を向けた瞬間、僕はある一点に目を奪われた。


 富士山だ。日本最高峰の大山が堂々とその姿を現していた。澄んだ空気と雄大な自然。


 それらの情景と見事に調和しており、引き込まれそうな存在感を放っている。外に出てその姿を見て、改めてその大きさに目を奪われた。


 どこから見ても、貴方は大きく、勇ましく自負に満ち溢れている。貴方に魅了される人間は多い。


 故に登山家達はこぞって山に登るのだ。しかし、時折貴方は恐ろしい一面を見せる。


 噴火だ。歴史上、何度も噴火を起こしておりその度、人間達に甚大な被害を与えている。一体、何があり、貴方が不機嫌になっているのかは理解できない。


 ただ、同じ地球で生きるもの同士。仲良くなっていくたいものだ。



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