欠片-2-かなしかったこと

少女は少し大きくなりました。

両親が死んだことを辛く悲しんでいた少女でしたが、

研究員達が少女の所に新しい子供達を合わせました。


少女の所に来た子供達はみんな少女と同じように両親を失い、悲しみに暮れていました。


月日が経つうちに、少女と子供達は皆それぞれ違いがあったものの、とても仲良くなりました。

少女も沢山笑うようになり、

相変わらず子供達と少女も研究員達の事は苦手でしたが、少なくとも皆といる時間は、どの時間よりも楽しい時間でした。


_______________







わたしが、なにをしたのでしょうか。



いま、わたしのめのまえにはいっしょにあそんでいたひとたちが、

あのときとおなじように。


あかいはなを、


ちを、さかせて


みんなみんな、しんでしまいました。


けんきゅういんのひとたちは、わたしいがいをみんなころしてしまいました。


まだ、いきがあるこがいたので、

わたしはひとりにしがみついて「やめて」とさけびました。


また、あのおとがして、

そのこもまた、いきをしなくなりました。


かなしくて、かなしくて。


なんでかわからなくて、


わからないけど、

けんきゅういんのひとをいっしょうけんめいたたきました。

なんで、なんで。

なきながらたたきました。


あたまにいたみがはしりました。

すごくすごくいたくて、

しゃがんだら、


おなかがものすごくいたいいたいしました。

なんども、なんどもなんども

あしも、うでも、せなかも。

たくさんいたいいたいで、

ないていたら、またいたいいたいになりました。


だんだんねむくなって、なみだもでなくなってきたようなきがしました。









不要2:

かなしかったこと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

裂けた心は少女を救うか あとわと @AtWt_01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ