欠片-1- たのしかったこと

あかるいひかり


だれかのえがお


こわくて、ないたけど、

あたたかいだれか。


おちついた。


______________________



おなかがすく。


すう。


くうきが、げふってなった。


ねむくなった。


このひとのこえがきもちいい。


きづいたらねちゃった。



_______________



このふたりのひとは、はねがある。


まだ、うまくおはなしできない。

でも、


こっちが「まま」で、

こっちが「ぱぱ」っていうの。


ほかにもながい、しろいふくのひと。


すごくこわくて、

こえをあげてないた。



_____________




「ぱぱ」というひとが、みえなくなった。


「まま」というひとは、なきながらわたしをぎゅってした。


ないているのがかなしくて、

てをのばして、あたまをなでなでした。


いっかいとまったけど、

「まま」はさらにだきしめて、もっとないて。


でも、わらってくれた。


_____________



けんきゅういんってひとが、ひさしぶりにきた。



ままは「うしろにさがっていなさい」といったから、

うしろにさがってすわってた。





ままがきゅうにおおきなこえをあげて、けんきゅういんのひとをつかんだ。

ままがすごくすごくおこってた。









なんだかふうせんがわれるようなおとがして、

ままのあたまからあかいのがさいた。


ままがきゅうにおねんねしたから、ちかづいてままをよんだけど、

ままはすごくつめたくなってた。

ままのてには、なつかしい、ぱぱのはねがあった。


ままのからだがつめたくなったから、あっためようとしたのに、

けんきゅういんが、わたしのかみをひっぱった。



いたくて、ないた。









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