創作ノート⑦ マルについて

マルの見た目ですが、彼は皮膚の病気で全身が醜いイボに覆われています。「イボイボ病」は、現世のらい病なんかに近いイメージなんです。姿は醜いのに、声は美しく、周りのハッとさせられます。

マルはありとあらゆるスティグマを背負っているんですが、にもかかわらず人々に愛されることで、とことん可愛らしい性格を強調しました。

実はこのイボイボ病、今後物語の展開上結構大事な伏線になってるんですね。

マルは実は現地アマン人とカサンの敵国ピッポニア人のハーフで、ピッポニア人の血を引いている事がはっきり分かる顔立ちなんです。しかし幼少期、イボによってそれはヒサリの目から隠されています。

また、今の時点ではまだ明かせませんが、実はこのイボイボ病が、マルや周りの人々の運命に大きく関わってきます。


それから、もう一つ。

私、「おねショタ」設定が大好きなんです!!( もーまさに私の趣味全開ですね!)

でも、ややこしい事に、それに対する苦手意識もあったりして……。

要するに、「お姉さんが美少年を調教して育てる」式展開に、気持ち悪さ、みたいなのも感じてるんですね……。

お姉さんと少年の関係はプラトニックじゃなきゃダメだー!! という、いささかねじれた思いが、マルの容姿に現れております。マルは美少年であってはいけないし、ヒサリがマルに引かれた理由はそこじゃないのだー!! という訳です。

ちなみに続編の『帝国寄宿学校の少年』で、マルのイボイボ病は治癒しますが、敵国人的容姿のためにマルはコンプレックスに悩まされる事に……。


そして最新作『帝都の空の下で』https://kakuyomu.jp/works/16817330655568060760を現在公開中!

少年は青年になり、プラトニックだった年上のあの人との関係は変わっていくのか?? ……今後の展開をぜひ御覧下さい!


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