ヒサリ先生の視点と
バダルカタイ先生の視点。
どちらも真理を鋭く突いていて
私も考えさせられました。
ヒサリ先生の理想と
バダルカタイ先生の
しっかりと現実を見据えた言葉。
どちらも大切であると思うし
どちらかに偏り過ぎず
バランスが大切なのかな。
受け取り手である子供たちの感性もあるので
難しいとは思いますが。
でも、どちらの先生も
素晴らしい教師だと思いました。
作者からの返信
遥 彼方様、ありがとうございます!
子ども達は、様々な価値観に触れる事で自分で考えるようになり、成長するのだと思います!
そして生徒達は今後それぞれ道が分かれていく予定です。
植民地下の子って、きっとこんな体験した人が多いのでは……と先生想像しつつ書きました!
二人の先生がいる。
これがマルにとって大切な事のように思えてきました。
視点は一方向だけじゃだめなんですよね。強者の反対には弱者がいて、勝者の反対には敗者がいる。歴史は勝った者が作って、それまであった物語は消えていく。
もしマルにヒサリ先生しかいなければ、彼はアマンの物語を忘れはしなくても次に伝える事を忘れてしまうかもしれない。
バダルカタイ先生側の視点もしっかり取り入れて、マルとしての答を出して行って欲しいなと。
作者からの返信
MACK様、まさにその通りです!
私の教わった先生も決して全員仲良しこよしでなく、対立とかもしていました。「大人の世界もドロドロしてて汚い!」と思ってましたが、生徒としてはそれが案外良かったのかも。
この話は、生徒自身が自ら考え自分の生き方を決めていく事がテーマになっていて、この辺はMACK様の作品に重なる部分かなあ……と思っています。
バダルカタイ先生の言うことも一理どころか十理くらいありますね。。ヒサリ先生個人が抱いている理想は立派ですが、政策のような大きな流れを食い止めることは難しいでしょう。難しいからと理想を語ることをやめてしまうのはもちろん違うのですが…このあたりは難しい問題ですね。
作者からの返信
相馬 みずき様、ありがとうございます!
ヒサリ先生、バダルカタイ先生それぞれの正義や言い分があり、マルや生徒達はその狭間を揺れ動きます。
そして最終的にはそれぞれの理想に向かって進んでいきますね。
先生に押し付けられた理想をうのみにするのではなく、自ら考える力を育む事……それが本当の意味での成長ではないかと思いつつ、書いた部分ですね。
バダルカタイ先生がマルに言ってることについて、
ヒサリ先生の考え方を一方的に決めつけ誤解しているのではと強く感じる部分もあるのですが、その他の点については核心をついていますよね。
アジェンナの人達の昔ながらの暮らしが、
カサン人達の急速な近代化の持ち込みによって失われるのではないかという危機感、
至極もっともだと思います。
作者からの返信
憮然野郎様、ありがとうございます!
ヒサリ先生とバダルカタイ先生の対立は個人と個人以上に支配者と支配される側、進歩を是とする考えと昔ながらの生活を守りたい側の対立でもあります。どこの社会でも永遠の課題かなあ、と……。そしてどちらの言い分にも一理ある。私は植民地支配は絶対肯定しないけど、評価する意見も一定程度あり、その辺が二人の思考に反映してます。
こんにちは。
生まれながらに卑しい者はいない、というのは力強く明るい言葉ですね。一方で、人は行為によって卑しくなる、という対になる言葉は的を射た戒めであり、それだけに恐ろしくもありますね。たぶん同じ人間がそのときどきの行為でときに卑しくもなれば尊くもなるけれど、それが積み重なることで卑しさが定着していってしまうのかなと思いました。
作者からの返信
九里琳様、ありがとうございます!
バダルカタイ先生は平民なので、以前は漠然と妖人を差別する意識を持っていたけれど、妖人の生徒を教えているうちに考えが変わり、情がわいてきた。
ただ一方で一部の妖人がカサン人に加担して森林 破壊をする事が許せません。
バダルカタイ先生の言葉はマルに、「どんな行為が正しくどんな行為が卑しいのか」を考えさせるきっかけになります。
なぜ急にあんな恐ろしい妖怪が出て来たのかと思っていたらこんな背景が……。
人は生まれながらに卑しくなるのではなく、人は皆その行為によって卑しくなる。深い言葉ですね。
ヒサリ先生は若いが故の理想論が目立つのですが、一方のバダルカタイ先生はさすが落ち着いていて現実主義者だなぁと。どちらの先生の思想も正しく、こうしてマルは先生たちから学んですこしずつ大人になってくのですね。
作者からの返信
朝倉千冬様、ありがとうございます!
妖怪がまるで山から出て人を襲う熊みたいですね……。
マル達はヒサリ先生とバダルカタイ先生という正反対の先生から学び、物事を多面的に見るようになります。私が子どもの頃も先生同士の対立があったりしましたがそれはそれで良かったと今では思いますね!