ランも「子供らしい」という感じがとてもします。周囲の大人たちの行動や発言を学び、要領よく暮らし、自分の感情を素直に出しても許される場、例えば気の置けない姉のような、そんな前では思った事をそのまま口に出して行く…。
ランにとってヒサリ先生の事を気の置けない存在と思っているのか、それとも見下しているのかはわかりませんが…。
マルは良くも悪くも、そういう反応をされる事に今までもなんともなさそうではありましたが。
小さな怪物…というタイトルに相応しいラン。どんな事件を引き起こすのかハラハラします。
作者からの返信
ランにとってヒサリは「気の置けない姉」という部分は確かにあると思います。ヒサリはある意味型破りで「遅れた」地域に自ら飛び込んでいくような物好きで変わった人なので、ランも仮面を外して自分を出せちゃう所がありますね!
差別される事をどこか受け入れているようなマルも辟易とするような出来事がこれから起こります!
ランはランで、自分の気持ちに正直な反応をしているんですよね……それが正しいかどうかは置いておいて。
まだ子供であるがゆえに、気持ち悪く見えるものを「キモい」と言っちゃうんでしょう。クモとかムカデとか、そういうのを見るのと同じ反応なんでしょう。
ただ、それがいいかどうかというのを、大人が教えてあげないと……というところなんでしょう。
その「大人」にあたるヒサリも、正しいと言えば正しいのですが、妹相手だとそれが「押しつけ」になって、かえって反発を招きそうなのが危ういですね^^;
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒様、ありがとうございます!
ランはまさに女ジャイアンですね。さらにスネ夫のようなずる賢い所もあるという……。
反抗期真っ只中の彼女はヒサリの言う事なんて聞かないでしょうね!
ただ、こういうキャラクターは、書いててとっても楽しいですね。
ヒサリ先生の言動にしてもランの台詞にしても、
展開がなかなか思い通りにいかない部分が本当にリアルですね。
ここで一つ伏線なのかなと感じる謎があります。
ランの強い拒否反応、ヒサリ先生はあらかじめ予想していたのではないでしょうか?
また、ランに一人で帰ればいいと言ってつき離そうとしたヒサリ先生の言葉は、本当にその場の感情からだけなのでしょうか?
ヒサリ先生はランのこの反応、実は想定した上で誘ったのではないか?
想定した上であえてランを叱ったのではないか?
僕はそう感じました。
ランに理解してもらうためにはどうしたらいいのかを考え、
大人の理屈や綺麗事としてではなく実体験として。
最初こそランに厳しい言い方で接したとしても、
その後ちゃんとマルとも仲良くなって楽しい思い出を作ってもらうようにランの為になるように計画を立てて。
ヒサリ先生には、ランが結果的にマルとも仲良くなれるように粘り強くランを見捨てないであげて欲しいですね😊
作者からの返信
憮然野郎様、深く読んでいただき、本当にありがとうございます!
そうですね、ヒサリはランの反応をある程度予想していましたし、ランに変わって欲しい、差別や偏見を無くして欲しい、と本心で願っています。
この後のマルとランの出会いは、双方にとって衝撃であると同時に、自分の中の新たな感情を知るきっかけになります。ただランは相当ひねくれ者なので、これをきっかけに良い子になるという事は無いのですが……。
続きの展開を読んでいただけると嬉しいです。
ランはお世話になっているおばさんの前では大人しく良い子にしていたけれど、やはり実際に村に来てみると……でしたね。
これは誰が悪いわけでもなく、正直な気持ちですよね。妹がこうなってしまうのはヒサリ先生もわかっていた。でもどこかで自分のやっていること、そしてこの村のこと、こどもたちのことを理解してほしい気持ちがあったから連れてきた。先生の最後の台詞も、本心ではなくて、咄嗟に出た言葉なのかもしれませんね。
作者からの返信
朝倉千冬様、ありがとうございます!
ランはまだ子ども。そして子どもなりに素直である部分狡猾です。
ランの差別意識は周りの影響もあります。
かなり天邪鬼な子ですが、マルとの関わりによってある気持ちの変化が生じます……。