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何だか「火垂るの墓」のラストシーンみたいな切なさだなぁ、と思いました。
季節的にも。
火葬しないと、病気とかの元になる、という衛生的な理由もあるんでしょうけど、火に焼かれるというシンプルかつ「浄化」をイメージさせるからというのもありそうですね。
スヴァリ……「スーホの白い馬」の馬頭琴みたいに、物悲しさを想起させる楽器になるのでしょうか。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒様、ありがとうございます!
「浄化」のイメージ、確かにありますね! だからマル達は自分の死んだ後火葬される事に憧れます。
スヴァリは『スーホの白い馬』……の逆です!超うるさくて
マルを悩ませる存在に……。と同時にカサン帝国の教育を受けるマルに、この土地にもともと伝わる文化や死んでいった人々をを思い出させる存在になります。
綺麗は汚い。汚いは綺麗という言葉を思い出しました。
死は穢れあるもので不浄の対象ですが、しかし死んだ人の魂は肉体から離れて明るいところへと還っていく。美しい夕焼けの描写がとても印象的でした。
そしてマルくんが託されたスヴァリ。とても重たい楽器なのですね。イボだらけの手では弾けないかもしれないけれど、でも小さな女の子はマルくんに貰ってほしかったのですね。
作者からの返信
朝倉様、ありがとうございます!
綺麗は汚い、汚いは綺麗はシェイクスピアの言葉だったでしょうか!
死と肉体の腐敗は汚れですが、浄化されて美しいあの世へ……。
しかしスヴァリの魂は楽器と共にこの世に留まります。
マルはいろんな人に愛されるんですが、死者にも愛されてしまうんですね……!