第32話 ∞

 その瞬間、僕の意識が消え去るのを感じた。


そして語らいが始まった。


 「#∫♡∫∫☆#♪#♡¥℃,/<#☆¥∫♪#/ってことか。全く君はとんだ贅沢だ」


 僕の目論見はとうに見透かされていた。彼女は諦めたような顔になった。


 きっとこの後、何千年、何万年と語り続けることになる。それは至高のぜいにして神への侮辱。だが、<彼/彼女>ならば、僕の悪辣あくらつな好奇心すら全て、神秘的な瞳と共にゆるしてくれるだろう。


 「それではまずはティータイムにしよう! ジャスミン茶が好きなんだっけ? 」

この状態でどうやって、と笑みがこぼれた。


 「まず君には、相当な勉強が必要だ。百年もあれば事足りるかな? 小粋なトークを挟みながらやるから、絶対に飽きないと思うよ! というか、付き合うんだよ」 


 その言に、僕は既になくなった頭を垂れた。


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