トラックの運転手の仕事はなんでしょうか。
車に何かを乗せて運ぶことです。
請け負ったものを目的地まで安全に、依頼通りに運ぶことです。
責任を持って、運ぶものと命を共にします。
運ぶのが「モノ」ではなく、「人」でも、「人生」でも、「信念」でも。
守り、全うします。
そんな誇り高く格好良くて、少し可愛いところのある真っ直ぐなトラッカーのお話。
運ばれていくのは、脆さを抱えつつも強く己を律した女性と、純粋素直で優しい子供。
魅力的な登場人物と、手に汗握る(ハンドル握っているだけに)ストーリーと、そして人と人との繋がり、家族の絆、大人のロマンス。
もう何度でも推します。ものすごく面白い。
登場人物と共にわたしも言いたい。
「ハリウッドでやってくれ! 頼むから!」
絶対、映画見にいくから!!!
主人公のトラック運転手は仕事で大型研究施設に向かいます。
そこで美しい女性(サイカ)と彼女が連れる男の子(アトリ)を自分のトラックに乗車させることに。そして、それがキッカケで主人公は女性と男の子と共に追われる身に!?
主人公の仕事であるトラック運送。
現実の世界でもある仕事ですが、現代より進んだ技術が使われている設定でアトリの境遇ともマッチしてSF感を盛り上げてくれました!
主人公が悲しい過去を持っているのですが、それがサイカとアトリを助ける彼なりの理由になっているところも良かったです。
ピンチに何度も陥って、ハラハラ、ドキドキさせてくれますし、重いテーマを扱っていますが「ああ、面白かった!」と言って読み終えられる読後感な所に好感が持てました。
長編小説のはずなのにあっという間に駆け抜けた『トラッカーズ・ハイ』!
日本列島をここまで縦横無尽に駆け抜ける小説もそうそうないのではないでしょうか?
私は、やはり主人公のトラック運転手の巽さんの男意気に惚れました。
設定は未来ですが男くさいオジサン主人公は映えますし、その隣に訳アリの美女はさらに映えます!
内容はあらすじにも他の皆様のコメントにもあるので割愛しますが、読者をワクワクさせるキャスティングにスピード感のあるストーリー展開とスリル、そして登場人物の背景に隠された人情が絶妙にマッチして、主要登場人物すべてに魅力を感じさせます!
これは作者さまの技量の高さを褒めるしかないと思います!
期待を裏切らない面白さ! SFで科学的要素も登場しますが、とても読みやすい作品です!
ぜひご一読ください!!
もうとにかく面白いです!
なぜこんなにも面白いのか?
それは作者が読者を楽しませようとあの手この手で物語を構築しているからです。
でも情熱だけでそれが出来るわけではありません。
この物語の、この作者の凄みはそんなところにあると思いました。
血肉の通ったリアリティある登場人物たち。
ささいな偶然から大事件に巻き込まれていくストーリー。
人としての大事なことを再認識させてくれるエピソード。
迫力あるアクションシーンの数々!
次から次へとエピソードが展開し、物語は深みを増し、読者を掴んで離しません。すくなくとも私は釘付けでした。
それらをつなぎ合わせていくのは読みやすくて、面白みのある語り口。
文章が上手なのはもちろんですが、このリズムが実に素晴らしい。
合間に挟まるコミカルな表現の数々も読みどころの一つです。
……と内容についてなにも書いてなかったですね。
大型トラックのドライバー「巽」はある日、道端で故障している車を助ける。
運転していたのはサイカさんという美女。
この出会いから怒涛の巻き込まれノンストップアクションが幕を開ける!
まぁ入り口はこんなものでいいでしょう。
書きすぎると物語の良さを削いでしまいそうですし。
とにかく面白いから、是非手に取ってみてください。
笑いあり涙あり、もちろんカーチェイスにSFと盛りだくさんにつめこんだエンターテイメント大作でした。
内容については、たくさんの方が素敵なレビューを書かれているのでそちらをお読みいただいて……私はこの作品への愛を伝えるためだけにこれを書きました。
…というわけにもいかないので、少しだけ。
強くて優しくてかっこいい男女が命がけで権力に立ち向かうお話です。いろんな思いや過去を抱えながら、大切なもの、信じたものを守るために顔を上げ前に進む。その姿が生き様が、シビレルほどカッコイイのです。惚れます、泣けます、笑えます。ガチで。
読後に感情が爆発して吹っ飛んでいった、なけなしの私の語彙力。まだ戻ってきません。
でも、ぜったいおもしろいからよんだほうがいいとおもいます。まじで。
長距離トラックドライバーの主人公・巽は、ひょんなことから美女のヒロイン・サイカと出会う。なにやら困った状況のサイカを軽い気持ちで助けた巽だったが、それは一種の逃避行の始まりだった──。
のっけからして読者の心を鷲掴みにするスピーディな展開、そして確かなリーダビリティ、随所に光るリアリティと血の通ったキャラクタたち。
それらがすべて合わさったこの「圧倒的」な物語は、なかなかお目にかかれるものではありません。
それぞれが必死に毎日を生きていて、前を向いて幸せになろうと頑張るこの物語は、読む者の心にきっと「なにか」を与えてくれる、そんな素晴らしいエンタメ作品となっています。
手に汗にぎるハラハラ感、この先どうなるのというワクワク感、ほろりと流れる涙に心洗われる瞬間。
そういうものがぎゅっと詰まった、完璧なエンターテイメント作品を、ぜひあなたもご覧あれ!