読んでよかったと思いました。登るくらげも怪音拳銃も素晴らしかったけど、世界に圧倒されすぎて苦しかった。でもこの作品では、古川さんは僕らのすぐそばを描いてくれました。(僕はもう高校生ではないから「すぐ」ではないけどね) 肉親を失って、自分がよく分からなくなってしまった女の子。知らない間に上下左右の分からない世界に落ち込んでしまっていて、しかし自覚がなくて、「あれ、なんか、なんだろうこれ」っていうぼんやりとした彼女の戸惑いを、丁寧に丁寧に、だけど重くせずに写しとっていました。ひどいにわか雨にあって、でも傘を無くしてしまった。そんな風に例えたくなる彼女の不安が最後に晴れて、行手を照らすみたいに明るくなってくれて、本当によかった。雨宿りが彼と一緒でよかったですね。ひどい思い出がゆっくりと、彼に支えられた思い出に変わっていくといいですね。・・・なんかマイワールドを語ってしまったのですが、ゆったり自分を重ねられる、いい作品でした!
作者からの返信
ああああありがとうございます!
「ハッピーエンド」がお題の自主企画用に書いたのですが、ハッピーエンドなお話を書こう!とは思えず、「人生にハッピーエンドなんてないよ」という根暗思考からこんな感じのものが生まれました笑。
締切ぎりぎりまで上手く言葉が浮かばず苦戦したのを覚えています。
現代もの、特に女子一人称ものはいつも読み返すことができなくて(なんか、ぎゃーーってなる)うまく書けているか確認できません笑。少しでも何かが伝わっていたら嬉しいです。書いてよかったああああ!
たまたまフォローした方のコメント欄かなんかの流れで辿り着き、これを読む幸運に恵まれたことに感謝したいです。
大分前に、好きで毎年見ていたNHK・BSの青春舞台、高校生たちの演劇で「ホットチョコレート」という最優秀賞(だったと思う)を獲った作品があり、今急にそれを思い出しました。
いわゆる青春の一場面。人の死を安直に扱う作品はすべてを好きにはなれませんが、現実に人は命を落とす。それが日常にあるのだと打ちのめされたことを主人公は強く刻印したいと思い、
人をからかうような悪ノリすぎる食べ物たちを買って食べる。恋人と無理にでも体を重ねようとする。許容と葛藤の波が胸に迫ってきて、忘れられない味をくれました。
まあ、うまい、うますぎるとしか言えないですよー。
作者からの返信
人の死を扱った作品は初めて書きました。死があまり恋愛要素と言うか、エンタメ的な作用のための道具になってしまわないように気を付けて書きました。その点がうまくできていたら嬉しいです。
自作の評価を客観的にすることは難しいので、ストレートにお褒めの言葉をいただけることはすごく力になります。
書いてよかったなぁと改めて思いました。ありがとうございました!
文章もストーリーも絶妙で、どうしたらこんなすごい作品が書けるのかなぁと感嘆しながら何度か読み返しました。強烈なオリジナリティがあって、しかしそれ自体が前面に出すぎずに、肝心のテーマをしっかりと押し出してくるこの感じ。まさに名人芸ですね。これは間違いなく、古川さんにしか書けない作品だと思います。憧れますねぇ☆ コメント欄を見ていたら、普段の作風とは違うとのことで、ますますびっくり! 感動をありがとうございました!
作者からの返信
何度も読んでいただけたなんて本当にありがたいです。頑張って書いてよかったなと思います。
普段はナンセンスなコメディを書きがちです。なので真面目なものは少し恥ずかしいです笑。受け入れてもらえてとても嬉しく思っています。
あたたかいコメント、ありがとうございました!(嬉しくて何度も何度も読み返してしまっています!)
やっと読めました。
わたし、本当に心の底から古川さんのお話が好きです。
作者からの返信
うわあああそんなふうに言っていただけて嬉しいです!いろいろ模索しながら書いたものですが、報われた思いです。
レビューも書いてくださり、感謝いたします。ありがとうございました!