クリスマスの更新に相応しい話でしたね!
「2:うたかたの光【Ⅷ】告白」と合わせて読みました(他の読者の方も、この話は是非脇に「2:うたかたの光【Ⅷ】告白」も開いた状態で読むことをオススメしたい)。
700年……。ランテがあのとき伝えた想いに答えるのに、随分時間がかかってしまいましたが……。
二人の想いが結ばれたのは感慨深い反面、二人が抱き合ったシーンを読んでまず思ったのは、ストテラ時代「hearts」の頃から追ってきたこの物語が終わろうとしている、もう広げた風呂敷を畳む段階に入っているんだな……と。もう大半の謎は明らかになり、伏線は回収され……、少し寂しさを覚えました。
ミゼの欲張りになっていく心境の変化が良いですね。この回、全く同じシーンでミゼの視点からも読んでみたいと思いました。
いよいよ完結が見えてきたと思わせる回でした!
これからも楽しみにしています!
作者からの返信
その前のクリスマスがセトとユウラのところだったので、この1年あんまり進んでないなあと思いながら書いていましたが、タイミングが重なったことは嬉しかったです!笑
長らくかかった連載、本当にもう大詰めのところまで来ています。今のところは、ずっとずっと追いかけてくださっている唯一の人ですから、本当にサクットさんへの感謝は尽きません。ありがとうございます。
ここまで長かったです。長かったですし、仰る通り風呂敷をたたむ段階ではあることに寂しさも覚えるんですが、東大陸のこととか、まだ書き切れていないこともあって、「ああ、まだ書くことが残っているんだな」と書き手としては思います。まだまだ書くことを楽しみにしている話がいくつか残っているので、腕が鳴ります。頑張ります。
同じシーンで別視点から、は私も書きたいと思っていて、それをいつかこの話が完結したら、番外編の方でまったりやっていこうかなと思っています。
いつも本当に、もう本当にありがとうございます。気合入れて完走します!
幸せの形って人それぞれですけど、ミゼはこの700年の間に色んなものを奪われすぎて、ごく当たり前に望んでいいことを幸せだと錯覚しちゃってるのだろうなぁ、と思いつつ。
大好きな人と時間を過ごし、その先に将来を思い描けるようになれるといいですよね。ここまで幾つも奇跡が起きてきているのですから、ミゼが本気で願えば消えゆく定めも塗り替えられると信じて。
ランテはミゼを気遣い彼女の幸せを願いつつも、自分の望む幸せを犠牲にすることはしないタイプだと思うので、そんな彼の思考に引っ張られていってくれれば(笑)
世界が歪なままでは、内に住む人たちは幸せになれないですし。
具体的にどういうことができるのかはわからないですけど、世界を変える目的いいと思います! ミゼのためにも頑張ってーランテ!
作者からの返信
お腹が空いている人が、粗末な食事でも美味しく感じるように、ミゼも幸福に飢えすぎて、当たり前のことすら最上の幸福に感じてしまっているところがありそうです。仰るように。
本当に、もっと欲張りになって、多くを望めるようになってほしいなあと思っています。
祈りで出来た世界なんですから、きっと救いだってあるはず。
はい! ランテは絶対に自分の幸せも諦めないと思います!笑 自己犠牲型の人には、私も「こらー!」って怒りたくなるタイプなので、そうでない主人公は安心して見ていられます。笑
やらなくちゃいけないことがどんどん増えていきますけど、理想を叶えるためですから、そこに向かっていくエネルギーもどんどん湧いてくるはず! 求める結果のために頑張れるの、うらやましいなあ、なんて思っちゃいます。私も何か、前向きに頑張れる目標を持ちたいなぁ。
いつも読んでくださってありがとうございます!
この穏やかで幸せなデートがいつまでも続けば良いのにと思い、沈む行く夕日を恨めしく思っておりました。
しかし「とても楽しかった」「うんオレも」と短い言葉で余韻を分かち合い、手を繋ぐ二人を見ていたら、「違ったっ、ここからが本番だっ!」と俄然興奮してしまいましたっ。
空を見ていたミゼの視線が、海へと降りてくるまでの間を「波が三度引いて返すまで」と描写しているのが素敵です。
ゆっくりと寄せて返す波音まで聞こえてきそうで、何て豊かな表現なのだろうと思いました。
ミゼの願いであるランテの幸せにはミゼが不可欠で、しかしランテが幸福に満たされるとミゼが消えてしまう。
ここら辺の運命の糸の絡み具合が、絶妙だと思いましたっ。
だからこそ、自分たちの為にも世界を改変する。
世の為人の為というだけでは、ない所が好きです。
こうした個人にも直結した強い動機があると、より一層ランテとミゼに感情移入してしまます。
ミゼが自分の為にも動き始める。
そのきっかけをさらっと作れちゃう所が、ランテは主人公だよなあと嬉しくなってしまいますーっ(・v・)
作者からの返信
ランテも言葉が器用な方じゃない(というか語彙が少ない!笑)し、ミゼの方は胸が一杯で、一日を表わそうとしたら「楽しかった」になっちゃったのかなあ、と思います。笑
そうなんですよ! ここからもっと、二人には楽しい時間が望めるはずで、そのためにできることを頑張っていかなきゃです。
このお話、一時間とか一分とか、そういう時間の区切り方が曖昧……というか用意されていないので、時を表すには呼吸を使ったり、瞬きを使ったり、日の傾きを使ったり、後は今のように波など自然物を使ったりと、大変なんです。笑 その不自由な時間の表し方が、感じてくださったような豊かさに繋がっているなら何よりです!
そうなんですよ。ランテが幸せであるためには、ミゼがいないといけない。だから、誓いという制限を越えていかなきゃいけません。
世のため人のためだけで頑張れる人は素敵だと思いますけど、やっぱり自分をないがしろにしてはいけないというか、してほしくないなという思いがありまして……その点ランテはちゃんと自分のことも考えているので、安心です。笑
そうなんですよね。ミゼを変えられるのは、ランテだけだと思います。何も考えずにというか、打算なく彼女を前向きに変えられるの、いいですよね。そういうよさ、大事にして欲しいなあと思います。
こまめに読んでくださって、本当にありがとうございます!
セト、ナイスアシストですね! ランテとミゼがこうして明るいうちから、街歩きを楽しめるなんて! これが幸せの第一歩で、これからもっと幸せを感じて欲しいと心から思いました。
ミゼが楽しそうで、そんなミゼを見るランテがそりゃもう嬉しそうで、ニコニコしちゃいますね。手繋ぎデート! こんな日が来るなんて、二人が出逢ったあの頃は思ってもみませんでした。この二人もそうなのかもしれませんね。普通の恋人同士みたいに、デートできて良かったです。
ミゼの懸念……そうですよね。ミゼは誓う者ですから、ミゼがいずれどうかなってしまうのが怖いなと思っていたんです。ランテを幸せの中に返すこと、が願いだったなら、叶ってしまったら怖いなと。でも大丈夫ですよね。ランテはもっともっとミゼと一緒に生きることを望んでいますし、きっと、そうです、ランテがその生涯を終える時までそう願うはずですから! ミゼにしても、欲張りになってしまった、と言いましたが、もっと欲張りになってよいです。哀しい結末なんて、それこそ世界を変えちゃって回避してもらいたい……!
ランテの決意が新たに強くなりましたね。目の前に確かに存在しているミゼのために、頑張って欲しいです!
作者からの返信
ランテとミゼはこちら側の知識に乏しいですから、セトのアシストには本当に助かったと思います。ランテ、気が利くタイプではないですし!笑
ちょっと街を歩くくらいで幸せだなんて、素敵なことですけど、切ないことでもあるなと思いながら書いていました。これが当たり前になるくらいになってほしいなと思っています。
こんな素朴な日々を過ごすことなんてなかったでしょうから、ひとときでも満たされていたのだろうなと思います! 中学生くらいの初々しい感じが出ていそうです。笑 本人たちの年齢なら高校生くらいなんでしょうけど、なんだろう、この二人だともうちょっと幼い感じがするんですよね。
ミゼは特に普通を味わうことが難しい身の上でしたから、こうしてただのデートができたこと、本当に嬉しかったんじゃないかなと思います。
二人は十分苦労してきたのだから、幸せな結末が用意されていてほしい。多分周りで彼らを見守っている誰もがそう思っているでしょうし、その願いが彼らを救ってくれるとよいのですが。
誓う者であることの不安定さ。乗り越える方法も模索していかなければなりません。本当に考えることがいっぱいです!
そうなんですよね。ランテだけでなく、ミゼだってちゃんとここにいる。皆が存在できる世界のあり方を探していきたいところです。
いつも読んでくださり、温かいコメントをくださって、本当に感謝でいっぱいです! ありがとうございます!