応援コメント

【Ⅴ】—1 清白」への応援コメント


  • 編集済

    これまで中央のしてきた悪事を民に知らせた演説以降、白女神を信じる者達は肩身が狭い思いをしているのでしょうね。王都を捨てた中央からは梯子を外され、新組織の演説で梯子を外され。新組織や、その旗印のランテへの民衆の支持が高まるほど、今までの状況を招いてきた白軍中央と、白女神を信じる者達へのヘイトも高まると思うんですよね。今回ランテを襲った連中はもうこの世界に居場所がなくなった奴らなのかもしれません。
    旗印を手にかけようとした以上、真っ当に考えればこの6人は処刑する以外の選択肢がないように思えるけど、ランテに要求される「汚れなき手」「不殺」との兼ね合いが難しい。

    今回はセトとデリヤとランテの3人の中だけで丸~く収められるだろうからそうはならないだろうけど、もしランテが言いつけ通りしっかり正規の護衛を伴っていたとしたら、ランテが暗殺されかかった今回の件は前述の3人の枠内では収まり切らず、組織中に知れ渡ってしまう(オルジェやサード辺りの耳に入ったら牢屋に入れるだけじゃ済まなさそう。旗印が襲われたんだから示しがつかないって)。

    そうなると、ランテにはストレスを溜めさせないように「あの6人は牢屋に入れた。死罪にはならない」と説明しといて、裏でこっそり「手を汚す」担当の人が処刑するって流れもあり得たかもしれない。もし後でそれがランテにバレたら、多分ランテはベイデルに向けた怒りと同じくらい、作中で見せたことないレベルでマジギレするかもしれない。たとえセトやデリヤ相手でも。「そういうことするなら旗印のオレに知らせて!」って。それでランテは自分の偽善と矛盾を消化しきれず、自分の「汚れなき手」を二度と信じなくなる。作中、ランテが温厚過ぎてベイデル以外の人間にはまず怒らない。今回みたいに自分を殺しにかかってきた連中にも怒らないんだけど、なんかこの手のことをするとランテの導火線に火がつきそうな気がします。ベイデル以外の登場人物にブチギレるランテとかたまには見たかったりしますがw


    「白女神様、我らの神はあなた様だけ!」
    ↑全然OKだと思うんですよね。今回のように他人に危害を加えなければ。

    ……白女神が消えても、白軍中央の悪事が暴かれても、ベイデルやルテルアーノの意図がどうであれ、「白女神の教え」に関しては変わるものではないし、これまでの人々の営みに知恵を授けてきたのだろうから、この話の6人は、世間の風当たりが強くてもめげずに信じたいものを信じていってほしいです。

    作者からの返信

    仰る通りで、これから先も行き場のなくなった白女神信奉者たちはまだくすぶり続けるのかなと思います。これも、新組織が抱えていかなければならない問題の一つですね。変化はいつも必ず、誰かを置いてけぼりにしてしまうもののような気がしています。

    6人をどうするかは難しい問題ですね。処刑にしてしまうと、それもまた亀裂を深める気がしますし、だからと言って彼らが翻意するかというとそれも……ただ、はい、今回は北の中で話が済みそうなので、大事にはならないでしょうけど、もし今回のことが露見していたら、それはそれでまた組織の分裂を呼ぶようなことに発展していたかもしれません(オルジェやサードがただじゃ済まさないと仰るの、本当にその通りで。やはりよくキャラクターを理解してくださっているなと感じます。ありがとうございます!)

    そうですね……裏で手を汚すこともあり得たかもしれない。その場合、どうしても必要なら今挙げてくださっている二人はしたと思います。もちろん、ランテが知れば怒るでしょうね!
    多分、組織の中で衝突は起こるでしょうけど、その手間というか面倒くささを正しく乗り越えれば、後ろ暗くない決まり事のようなものも作れると思うんですよね。でも、罪を犯した人間をどう正しく罰するかって難しい……ランテは法を作ることとかには向いてなさそうですよね。基本甘すぎて。
    ランテが怒るの、書いてみたい気もします。笑 誰にどう怒るかな……

    白女神信奉者自体は悪ではないですから、彼らの居場所を新しく作れば場は納まるのかなぁ……信仰は簡単には変わらないでしょうし、きっと彼らは牢の中で今なお信じ続けていることでしょう。

    いつも丁寧に読んでくださってありがとうございます! もう大詰め付近に来ているので、頑張ってまとめていきたいと思います!