誓う者になって、人であることの素晴らしさを感じれるのはランテとミゼだったからこそだと思います。特にミゼは七百年経ってなお人であることを求めようとしているのですから。ここまで数えきれない人の生き死に、美しさも醜さも多く見て経験したでしょうに。
でも難しいことを全て飛ばして、単純に「人間って、いいなって思った」もうこの言葉が全てでいいかなと思います。ああさすがランテだなと、敵わないなと感じました。人として器が違います。
そしてまた始まりの王もそういう人なのかなと感じました。
誰が手に取るかも分からない、使うか、そもそも見つからないかもしれない自分の灰を隠し、人の願いを信じて未来へ託す。なかなかできることじゃないですよね。
呪の色が透明なのは、始まりの王やランテみたいな人たちだからこそなのかなと。
時の呪が巻き戻すためのものじゃなく、前に進もうとする人の意志の表れ。この言葉で時の呪に対する認識が変わりました。なんて前向きなんだろうって、時は前に向かって流れるべきなんですよね。
最後の小瓶の灰が動くシーン。自分で動かしたっていうのが最後までランテらしい(●'◡'●)
作者からの返信
根っこの性質が、多分ランテもミゼも似ているんだと思います。仰る通り、長く生きて人間が好きなままでいられるのって、かなり尊いことだと思うんですよね。見たくないものだってたくさん見て来たでしょうから……
なんだろう、ランテって全てを肯定的に見ようとするようなところがあるので、そういう風に言えるのもランテならではな気がします。生きているものって全てが美しいわけじゃないんですけど、彼は無意識に美しいものしか見ないでいようとするから。ミゼも少しはそういうところがあったんじゃないかな。
そして、はい、始まりの王もきっと似たようなところを持っていたのはそうだと思います。人の良さを信じたんですよね。仰るように、透明な呪力なのはそこら辺の性質の一致によるものだと思います。
過去を振り返ってどうにかしたいと願うことも、とても気持ちとしては分かるんですけど、それよりも未来を変えていく心の方が前向きなような気がして。そういう力であって欲しいと、始まりの王も思ったのだと思います。そしてなんだかんだ、世界もまた同じく。
ランテが自分で握りました。笑 ランテらしいと言っていただけて嬉しいです。功野さんはいつも他の方が気づかない、私が細部に載せようとしたこだわりに気づいてくださるのが尊い……ありがとうございます!
ランテとミゼも手繋ぎカップルですよねー! ベタベタするわけじゃないのに、いつも仲良しで寄り添いあっている感じがします。
気質的にはランテがちょい幼くってミゼが大人びているけど、ミゼはランテを支えにしているし、導いてもらってるんだなぁと思いつつ。
自分の遺骸と対面するって、状況を正しく理解していてもゾッとする経験だと思うんですが、そっちが気になるのね! というランテらしさにほっこりです。ミゼだってびっくりしますよ、相変わらずの大物感!
レイサムバード王は未来の惨劇をある程度見越していたのでしょうかね。灰を遺す、というのがどういう方法だったのかはわかりませんが、世界の成り立ちを考えると肉体すらも祈り、呪の集積みたいなものなのかも。
この過去からの祈りが、未来を照らす導きになりますように。
作者からの返信
そうですね! ランテとミゼはなんだろう、すごく健全なこう、お友達派生カップル感あります。
普段はミゼの方がランテの世話をしている? 感じがあるんですけど、いざというときはランテがぐいぐい行く感じかなって思っているんですが、どうなんだろう。メンタル強いところを、ミゼは頼りにしている感じがありますね。
ランテはなんだろう、強いですよね。私はここまで強くはなれないなって思うんですけど、さっぱりしているところがいいのかもしれません。長く考えると怖くなると思うんですけど、すぐ思考切り替えちゃうから。
ですです、肉体も祈りや呪の集積だというのはその通りです。普段から心や意志のすごさみたいなのを感じているので、そういうのを書いていけたらいいなと思って創り上げた世界観です。
ありがとうございます。本当に、皆が繋いできた祈りで、世界を明るくしていけたら素敵ですよね。
いつも丁寧なコメント、本当に感謝しております。最近お伺いできていなくてすみません。近いうちに必ず。
始まりの王、遠い過去からメッセージを残しているのに、今、世界がこうなっていることを見越しているかのような。掛け値無しに名君だったのでしょう。何にせよ、社長にしろ王にしろ、一から築き上げる『初代』って凄いんですよね。
王に声に触発されたかのような女神。始まりの王と始まりの女神、今のランテとルノアのような間柄だったんでしょうね。
作者からの返信
優れていたために、王という役目に立つことを余儀なくされた人ですし、仰るように本当に優れた君主だったのだと思います。そうなんですよね。やはりどんなことでも、創り上げる瞬間が維持するよりも難しいのだと本当に思います。
周囲に求められていたからだけではなく、二人が特別な関係であったのはそのようです。二人とも偉業を成しましたけど、本当の願いは、静かに穏やかに生きていたかっただけだったかもしれない。そう考えると、少し切なくなります。今のランテとルノアは、まだその道を選べる可能性があるのでしょうか……書き手がこんなことを言うのもおかしいんですが!笑
また読んでくださってとても嬉しいです! 長い間、本当にいつもありがとうございます。