その先は地獄だぞ……と思わず思い浮かべてしまいました。もしそうなったとしたら、確かに問題解決に近づくとは思いますが、確実に周囲が悲しむことになるかと思ってしまいます。
セトは、正解を見つけることに苦労しない考え方ができて、解決法も実行できますが、それをすべて一人の中で完結させているところが最大の問題なんだろうなと。今までは問題でなかった分、他者に打ち明けて頼ることができず、方法も分からないし頭に浮かぶこともないのかなと。自責以外にも、もし弱点を見せたら、相手がどんな反応をするか分からない恐怖だとか、明確な解決法を提示してくれるわけがないという諦めもあるのでしょうか。そんな仲間たちじゃないだろうと言いたい気持ちもありますが、そういう恐怖や諦観は分かるぶん、言えないですね。そうならセトは苦しんでいないでしょうし。
ユウラを元に戻すことは、代償があっても不思議ではないくらい困難なようですし、セトが誓うことも、おかしなこととは言えないのだろうなと。その選択が最善だから取った、ということになったら受け入れられますが、それでまた誰かを悲しませることになったら、やっぱり一発殴らせろくらい思ってしまうかもしれないです……すみません💦
作者からの返信
生きることが好きではない彼が、半ば永遠に生きるような誓う者になることって、本当に地獄でしかないんですけどね……必要に迫られているのは分かるんですけど、仰るように周りは絶対に哀しみますから、ね。
ありがとうございます。見立ててくださったように、セトはほとんどのことを自己完結させてしまうんですよね。そうすることが正しいとさえ思っている。そうでもないんですが……
仰るようにこれまで周囲を頼ることをしてこなかったので、やり方が分からない、思いつかないのでしょう。
周囲へ期待を全くしないから(信頼していないわけではないんですけど、彼の在り方の問題で)、全部自分でやっちゃおうとするんですよね。でも、それでこんな風に一杯一杯になっちゃってるから、そのやり方、いい加減改めないといけないんですけども……
私も割と一人でやってしまう方ではあるんですけど、ここまでになると死んでしまうー! ってなったら遠慮なく人を頼るので、セトにもそうして欲しいんですけどね。恐怖や諦観は、私も分かりはするんですけど……
誓うことで多少今の苦しみから解放されるのなら、ありなのかもしれません。ただ、絶対にユウラはよくは思わないので、そこのところまで覚悟したうえであって欲しいというのはそうですね!
ぜひ殴ってやってください。彼に足りないのは、そうやって目を覚まさせてくれる人なのかも……(ユウラもよく遠慮しちゃいますし、今はこうですしね)
いつも読んでくださって、そしてこの二人を見守ってくださって、ありがとうございます。
人を殺めれる人ではないのに、優れた剣術を持って命を奪う一方で、傷を癒し命を救う。自分の気持ち次第で、人を殺めることも癒すこともできてしまう。自分のことを神とでも思い込まない限り究極の矛盾に心が壊れそうです。
ユウラを救うのに時間がない、ないけど今の立場で下手な動きは多くの犠牲を生むことになる。純粋な目を向けられることすら今の自分と理想の自分に違いを感じ苦しむ。
自害も視野に入れてしまう心境にどう声を掛けたらいいかも思いつきません。誓う……考えてしまいますよね。
作者からの返信
殺しては救い、また殺しては救い。こういう矛盾するような二つの行動を続けてきたから、仰るようにセトは余計苦しんできたのはあるんだと思います。ただ殺し続けるよりもずっと。
もう彼もどうしていいか分からないんだと思います。何か突破口を探したいけれど、あらゆることにがんじがらめになってしまって、身動きが取れないんでしょうね。
誓ってしまって楽になるのなら、それも一つのよい選択なのかもしれません。
いつも読んでくださってありがとうございます!
セトぉぉ。
背景がわかっているだけに、母親のセトへの複雑な感情が辛い。
それでも母親はセトへ十分にないにせよ、愛情があったんだろうな。同じだけ苦しみがあったんだろうけど。
セトさんが自分が生きてていいとあまり思えないのは、そこからもあるんだろうな。
それにユウラさんへの自責が加わって……。
自分を犠牲にしてもと思う傾向のセトさんだから、誓いそう。
でもそれを止めたいと一番に思うのはユウラさんだろうな。
作者からの返信
母親と長らく直接話ができていないという状況も、彼がわだかまりを抱える理由の一つになってしまっている感じはあるんですよね。
仰るように愛情がなかったわけではないと思うんですよ。苦しみも当然あったでしょうけど、ね。
そうなんです。根幹にあるのは母への罪悪感で、そこが土台になってあらゆる罪悪感が募ってしまっている感じなんです。ユウラのことは、その中でもとても大きかったんじゃないかな……
ヤケザケさん、ありがとうございます。仰る通りで、セトは間違いなく誓おうとするでしょうし、それを止めたがるのはユウラだろうというのも間違いありません。
キャラクターを正確に把握してくださって、とても嬉しいです。ありがとうございます。
自己の内側から湧く悪夢なのか、何か呪いみたいなものを受けているのか、判然としませんが……そんなふうに自分を責め続けていたらそりゃ精神も摩耗してしまいますよね。かと言って、根付いた思考ってそう簡単に変わるものでもなく。
こういう人は、ああすれば、こういう泥沼から抜け出せるんだけどなぁ、など思いを馳せつつ今はとりあえず見守るしか。
最終的にはその結論になっちゃうわけで、やっぱりね、という気持ちですが、今はそれもアリなのかな、くらいに思ってしまいます。それでセトさんが思い切れるなら、楽になれるなら、ランテもミゼもなんか似たような存在ですし、寂しくはないのかも。
ただ、ユウラは悲しむと思うんですよねぇ。
私は人外化(ともまあちょっと違いますが)に抵抗ないので、そんなふうに思っちゃうわけですが、勝手に決めちゃわないでほしいなとも思います。
作者からの返信
普段は理的に物事を考えられる人なんですけど、自分のこと絡みになるとどうしても自分への嫌悪感が勝ってしまうみたいで、このようなありさまで。こうやって立ち止まっていても仕方がないんですけど、ね。仰るように、根付いた思考は中々変わっていきません。
しろさんの言う「ああすれば」は一体どういう手段だったんだろう……気になってしまいます!笑
そうなんですよね。誓うしかないような状況なのは、そんな気がします。このままだと彼はますます自分を追い詰めるでしょうし、その結果ふいに死んでしまうよりは、誓った方が彼も報われる気はしています。
ランテやミゼも似たような存在というのはそうで、だから別に誓ったからと言って何かが大きく変わるわけでもないと思うんですけど、言っていただいたようにユウラは悲しみそうな感じはしますね……
私も生きていれば何でもいいじゃん、の人なのですけど、これ以上彼女を傷つけないためにも、セトには踏みとどまって欲しいと私も思っています。
いつも丁寧に読んでくださってとても嬉しいです。ありがとうございます!
問題が山積の中、セトがもう限界。
ランテの眼差しさえ苦痛に感じてきたというのなら、心にヒビが入ってますよね。
セトは、生きていること事態が罪みたいな考えがずっとあって、どうしてもそこから抜け出せない。
あれもこれも自分のせいだと思い詰めるし、自分一人でなんとか解決しなければと頑なに思っている。
誰かを頼ること──、今まで無意識であったとしてもユウラが心の支えだったと思いますが、それがいない今は、本当に孤独です。
孤独な彼が、さらなる孤独(誓う者)になるというのは、最も避けなきゃいけないパターンですが、彼を止めるすべが見えない。
誓っちゃダメだよ! セト!!