応援コメント

【Ⅲ】—5 半分」への応援コメント

  • ミゼが語る、これまでのベイデルハルクとミゼの動きがよく分かりました。
    ランテが斃れてからミゼは、ベイデルハルクに殺されるという時に誓う者となったのですね。王国の民を護るために。

    ランテと始まりの女神が使った光で、王都の時間が停まった。そしてミゼがルテルアーノと共同で湖の底に沈めていたということは、王都はその時からずっと時を停めたまま、ということでしょうか。もしランテが再び始まりの女神の力を借りて、時の呪を使ったら……、王都の皆の時も再び動き出すと。王都の外に出たら、その時よりは文明も進んでいるでしょうから、王都の人たちはびっくりするのかもしれませんね! あ、今からこんなことを考えるのは楽観的すぎるでしょうか。でも、そんな彼らを見てみたくはあります! もしかしたら、王都の外に親類や友人がいれば、既に亡くなっていることに呆然とするのでしょうが……。うーん、現状を受け入れるのには時間が必要になりそうですね。

    ベイデルハルクは本当に口が上手ですよね。ミゼに選ばせているようですが、実際は選ぶ余地がありませんでしたよね。オルジェさんは、見捨てられた、と言いましたが、それも真実ながら、どうしようもなかったですよね……。本当は、オルジェさんは当時の王に色々と言いたいことがあるんだろうなぁと思います。でも、今はミゼにしか言えませんものね。

    ベイデルハルクのルテルアーノに対する言い方が、嫌な人だなぁと!
    既に傀儡のような、って彼女が聞いたら悲しみそうです。ミゼはランテがいましたから、ベイデルハルクになんて絆されたりはしませんでしたね、きっと!

    独りになったミゼに、アーテルハ侯という協力者がいたことは良かったです。治世の能力も充分。でも、やはり時と共に平和に慣らされていったのですね。それは悪いことではないはずなんですが、西側の人間からすれば、腹立たしく思うのも仕方がないのかもしれませんね。オルジェさんが率直な感想を述べてくれるので、西と東の立ち位置が分かりやすいです!

    作者からの返信

    ミゼは絶望の中で、よく折れずにその道を選べたな……と思います。私ならもう楽になってしまいたい、と思っていた気がするんです。

    そうですね。王都の時は全く動いていません。王都の人たちは浦島太郎の気持ちを理解できるかもしれません。笑
    文明は進んではいるんですが、どちらかというとラフェリーゼ側の方を見た方がびっくりできる気はします。西側は戦闘特化で文明が進化しているので、ぱっと見では分からないんですよね。
    王都の外にいた人たちと皆一気に死別することになる……これは想像を絶することです。考えただけで恐ろしい……

    ベイデルハルク、恐ろしい奴です。そうなんですよ。ミゼはこの段階ではもうどうしようもなかった。国の半分を守ることができただけでも、御の字ではあるんですが……ね。
    当時の王であれば、事が起こる前に確かにどうにかできることも多かった。仰る通りで、オルジェが一番愚かだと感じているのは前王だとは思います。ただそうなんですよ、もう存在しないので……

    ルテルアーノ、言葉を選ばずに言えばちょろかったんでしょうね。温室育ちの姫、そして夫に先立たれた身であれば、寂しくはあったのでしょう。でも本当に、哀れな姫でした。生まれた時代が悪かった……

    西側の人にとってはこの七百年、過酷な時でしたから恨み言の一つや二つ言いたくもなるでしょうけど、平和な世界に生きていればやがて戦う意思を失うのも当然のこと。環境の違いって、本当に人を相容れなくさせてしまうものなのだな、と感じます。

    ここまで追いついてくださってありがとうございます! こんなに長い物語を辛抱強く読んでくださって、本当に嬉しいです。

  • ベイデルハルクの交渉に、賛辞を送りたくなってしまいました。
    この時点では後の野望は分かっておりませんので、この妥協案は大変魅力的でした。
    三つ目の要求に固執せず、あっさりミゼに譲歩する所がにくいです。
    これはぐらりと来てしまいます。
    追い詰められていたミゼに、この案を跳ね除けるのは無理だったのではと思います。
    この人、性格以外は完璧ではと思ってしまいました。
    すごいやベイデル兄さんっ!

    ミゼに向かって、あんたは西側を見捨てたんだと責める。
    そう言った非難は、当時の事を考えれば無理くりな筋だと思います。
    ですがミゼは、700年以上続く戦の死者を見続けてきた。
    「私の咎」だと自分を責めるミゼに、いくらそうではないと言っても、ミゼの心を変えるのは無理だなあと思いました。
    これはミゼの物語なんだなあと、思い始めております(・v・)

    作者からの返信

    うちはとはつんさんは、割に敵役の方にも目を向けてくださる方ですよね! ベイデルハルクを褒めてくださり? 嬉しいです!笑
    そうなんですよね。ミゼにとってはもう、この状況では最善と言う他ないレベルの妥協案で、頷くしかないんですよね……
    性格以外は完璧では、に笑っちゃいました。そうなんです、頭は良かったですし、王になったらもしかしたらいい政治をしたかもしれません。性格面の補助は誰かにしてもらわないといけないですが……笑

    はい、もうあの状況、言葉は悪いかもしれないですけど仕方なかったんですよね完全に……
    ただ中央の悪政に苦しめられている側からすると、何か言いたかったのはあるかもしれません。「いやでもあなた、あなたならどうしたの!? もっと何かできたの!?」って言ってやりたいですけどね!笑
    ミゼの罪悪感は拭えないと思います。でも、ミゼがここから何かを成せたら、少しは彼女自身救われるところがあるのは間違いないはず……彼女自身のためにも、良い未来を切り拓いて欲しいです。

    いつも本当に丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。あと体調は全然大丈夫です、少し疲れてしまっただけなので! もう元気なので問題ありません! ご心配かけてすみませんー!

  • 一人になったミゼにとっては、ランテの剣が心の支えになっただろうな。
    最後の最後まで毅然として、ベイゼルに立ち向かう姿は気品があります。

    経緯を聞くと、こうなったのはミゼのせいではなく、責められないと思います。
    東も安寧を求めるのは人として当たり前と思いますし。

    作者からの返信

    最期までランテがミゼのために力になろうとしてくれたことを、剣を抱えていると思い出すんだと思います。
    だから折れられなくなる。ランテ、ある意味でとても残酷なことをしたと思うんですが、彼には悪意はなかったし……ミゼに力を与えたことで、ランテもまた間接的に世界を守ったのかな、とも思います。
    そうですね。ミゼも王族として育てられましたから、国のために身を尽くす姿、国民たちに見ていて欲しいと思ってしまいます。こうやって守られたんだよって。

    そうなんですよね。ミゼはミゼにできることを全うしたと私も思います。
    ただ彼女はそう思えないでしょうし、西側の人からすると「どうして」という気持ちも拭えないのもそうですから、難しい話です。

    お忙しい中、拙作にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。でも、お身体ご自愛くださいね……!

  • ベイデルハルクに対抗するため力をつけていく過程で、平和な現状を進んで壊したくない、現状維持をするという東側、ラフェリーゼの人々の気持ちが分かってしまいます。誰しもが強いわけではありませんし、痛いのは嫌ですからね。

    ベイデルハルクが世界を創り変えようとしている今、ラフェリーゼの人たちも無視できない問題ですがどう動くでしょうか。
    かつてベイデルハルクは、ラフェリーゼを敵とすることで国をまとめようとしたようですが、今度は自分自身が世界の敵となってしまっている気もします。
    今後どのように彼が動いて、ランテやミゼ、世界がどのような方向を向くのか、その行く末を見守っていきたいと思います。

    作者からの返信

    私だってラフェリーゼに住んでいたら、きっと同じことを考えていただろうな……と思うと、その民たちのことを責められないと思うんですよね。
    ランテはちょっとむっとしてましたけど、皆が皆強い人ばかりじゃないというのは仰る通りだと思います。

    ただ、はい、そうなんです。今回ばかりは、ラフェリーゼの人も看過していられない問題ですよね。
    そうなんです。ベイデルハルク的には、「これだけ長年の確執があるから、東と西が手を結ぶことはないだろう」と思っての行動だと思うんですけど、実際はどうなるか……ランテたちが鍵を握るのは間違いないでしょうね。
    なかなか大きな話になってきて、動かすのも大変になって来たんですが、頑張っていきたいと思います。
    一年と少し連載を続けてきましたが、変わらず読んでくださって本当に嬉しく思っています。ありがとうございます!

  • 建国の流れと現状がわかって、逆に対処が悩ましくなった感じもありますね。確かに、過去の経緯がどうあれ今の生活が安定しているなら、わざわざ自分や家族を危険にさらすような戦いに関わりたくないと思うのは、自然なことだろうと思います。
    西側の人たちは記憶を奪われたから、と思うかもしれませんけど、国境という線引きがなされた時点で、真実を知っていようと遅かれ早かれ……だったでしょうね。結局、民の手でも王族の手でも止められなかったから、現状があるわけですもの……。

    ミゼとランテは、ベイデル氏を上回る魅力を備えた未来図を提示できるのかなぁ。
    ミゼが過去を悔いて自分を罪人と思っているうちは、難しいようにも思えて。今を生きる人たちが望む世界の在り方って、どんななんでしょうね。

    作者からの返信

    書きながら、これって今の世界もそうだよなって思っていました。
    日本はとりあえず平和ですけど、世界のどこかでは戦争が起こっていて、でもそれをどうにかしようとしていない。
    今の平和を壊すようなことをしたくないのは当然の心理だし、私も一人の人間としてそうしていて欲しいって国には願ってしまうところがあって、仰るように本当に悩ましい状況だなと思います。
    そうですね……もし記憶が残っていても、おそらく勇敢な一部の人が立ち向かい、敗れて、それを見た他の人たちの心が折れ……という形になっていたのは間違いないと思います。だから、西側の人の記憶を奪ったことで守られた命は、少しはあった……はず。

    ミゼもランテも、結局は王都時代の人間で、今を生きる人たちとは少し感覚が違ってしまうと思うんですよ。
    もちろん、二人が戦いの軸になるのは間違いないんですけど、未来を創っていくにあたっては、今を生きる人たちの考えも問うてみたいな、というのがあって。そういう展開も書ければいいなと思っています。

    いつも丁寧に読んでくださって、本当に喜んでおります。ありがとうございます!