応援コメント

【Ⅲ】—3 起つ者」への応援コメント

  • これからに関しての会議ですね。これまでの経緯のおさらいもできて、それぞれの抱く思いも窺い知れ、面白いシーンでした。
    ナバの根回しの良さも、光っていました。特に発言することはありませんでしたが、シリスを司会にという彼の思惑通りになりましたね。会議が円滑に進むよう、それぞれの代表格が互いに対等な位置でいられるよう気を配った、というところでしょうか。さすがだなぁと感心しました!

    ああ……モナーダさんの奥様は処刑されていたんですね。モナーダさんの言葉が、自分に言い聞かせているかのようです。妻は分かってくれる、という言葉とは裏腹に、彼自身は酷く堪えているように思えます。
    オルジェさんは容赦ありませんねぇ。性格の違いが出ていて、興味深いシーンでした。ランテが自責の念を深く感じるのも、ランテらしいなと思いました。テイトもそんなランテをよく分かってくれていますね。それぞれの行動や言動が、彼ららしいなぁと感じると嬉しくなります。

    セトのことにも言及したのは、他にもそう思っている者の心配を払拭するためでしょうか。この会議に参加していない者にも、会議の様子は漏れ伝わるでしょうし、会議に出席した皆がセトとモナーダさんを認めたなら、納得できるかなと。
    オルジェさん自身もはっきりさせておきたかったのかもしれませんが……。
    この辺のやり取りは、さすがセトでした! そしてモナーダさんはやはり気遣いの人ですね。

    ミゼがとうとう、ランテの空白の部分も語るのかと思うと、ドキドキします!
    世界と王国の成り立ち、立ち上がった者たちが重責を背負って生き永らえさせてきたように思えます。世代を重ねるにつれ、徐々に綻んでいくのも仕方がないことなのかもしれませんね……。当初の、確固たる純然な思いを継承し続けることは難しいのでしょう。生きるということは、様々な思いを抱くということでもあると思うので、ベイデルハルクのように考える者が出てくるのも、世界が進んでいる証拠なのかもしれないなぁと、ふとそんなことを思いました。

    作者からの返信

    会議シーンばかりでこっちは「うわあああ!」と言いながら書いていました。笑
    面白いと言っていただけて嬉しいです! 私もうわうわしつつも、楽しんで書いていました。作品を拝読している時から、きっと保紫さんなら分かっていただけると信じておりました!笑
    ナバ、本当にやれる人なんですよ。目立った動きはしませんけど、水面下の手回しとか本当に上手で。フィレネもそういうところを買っているようです。

    モナーダ、払った犠牲は多かったようです。しかしだからこそ腹もくくれたともいえるでしょう。
    中央のやり方、裏切らないように縛り付けることはできますけど、一度裏切った人間の心は絶対に取り戻せないという弱点はありますよね。犠牲を出す覚悟をした人間に対しては打つ手がなくなる。
    オルジェ、一貫しています。彼も立場上、仕方のない点もあり……
    ランテの心の柔らかい部分、どうかそのまま保ってほしいです。どんなに傷ついても。
    テイトは本当にいつでもいてほしい人です! いろんな働きができてとっても重宝しています。

    オルジェはヒールムーブですけど、もちろん考えるところは考えているんですよね。はい、触れないでいても後から言われること。ここで触れてあげるのがいっそ優しさとも言えます。ランテには伝わっていませんが!笑
    もちろんオルジェ自身はっきりさせておきたかった気持ちもあると思います。
    セトやモナーダも、弁えたうえで動ける人なので、何も問題はなさそうです。

    今のミゼがランテの空白の全てを埋められるかというと、なんですが、ある程度まだ明らかになっていない部分については触れてくれるかと!
    時の流れというのは残酷ですけど、人間に必要なものでもありますよね。いつまでも同じ感情にとらわれているのも辛いこと。
    そうですね、ベイデルハルクだってきっと求められて生まれた。その事実から目をそらしてはいけないし、受け入れるべきことなのかもしれません。
    もちろん、全てを彼の意のままに、というわけにはいかないのでしょうが……

    こういう動きの大きくない部分も丁寧に読んでくださって、本当に感謝が尽きません! ありがとうございます。

  • 世界創世の流れがとても分かり易くて、スッと入ってきました。
    創造してもピクリとも動かない世界というのが、強烈なイメージでした。
    その中で一人途方に暮れる女神の、心細さのようなものを強く感じてしまいます。

    この部分を話す際、ミゼがランテへ視線を向けたのが印象に残りました。
    自分で話しながら、どこかしら自分を女神と重ね合わせて、自然とランテに目がいったのかなと感じました。
    やはりミゼの心にとって、ランテは相当重要な位置を占めているのだなと思ってしまいます。
    今のランテを創造し、始めてランテがピクリと動く。
    その動作を見たときに、ミゼはどの様な心境だったのだろうと考えてしまいました(・v・)

    作者からの返信

    お返事遅くなってしまい、そしてお伺いがご無沙汰状態になってしまっていてすみません! ちょっと立て込んでいたのと疲労が溜まっていたのがあって、お休みいただいておりました! そろそろ復帰していきます!

    分かりやすく説明できていたなら何よりです。なんだろう、こういう設定を説明するのって本当に苦手で、もっと面白く説明出来たらいいのになーって思うんですが、なかなか……

    女神役として生まれた女性、ラフェンティアルンですが、彼女の心細さは本当に大変なものだったと思います。だからこそ、彼女に道を示してくれたレイサムバードに心惹かれたのは分かる気がします。
    そうなんですよね。ミゼにとってもランテがまさに、女神で言うレイサムバードのようなもので、もうランテだけが支えと言っても過言ではない状況かもしれません。

    ランテとのちゃんとした再会シーンはまだ書いていませんが、そのときのミゼの動揺は大変なものだったと思います。そのうちにここも書かないと……

    いつも読んでくださって、丁寧にコメントをお寄せくださり、ありがとうございます!

  • 神話のようなお話ですが、ルノアさんが語る真実なんですよね。

    心があり、意思があるとどうしても対立から逃れられないのかなと。
    祈りは平和を求めているのでしょうが、それでも人々が祈っていることなので、同じ方向にはいかないというのは納得です。

    作者からの返信

    ルノアも自分の目で見たことを話しているわけではないでしょうから、神話のように聞こえるのはある種自然なことかもしれません。
    始まりの王と女神の直系である一族の王族が語り継いでいるものですから、ある程度の信憑性はあるかもです。

    心を一つに、なんて言葉がありますけど、人間って色々考えるものですから、本当に心を一つにできることってあるのかなって最近よく考えます。
    気持ちがぶつかることって絶対にあるし、それをどう解決していくかって難しい問題ですよね。
    こうなってしまう前に、どうにか解決できればよかったんですけど、それもなかなか難しい……

    いつも読んでくださり、ありがとうございます。

  • 動きのない世界で動きたいと願った始まりの王レイサムバード。
    彼が動き人々が動き始め心を生み、やがて多様性に富んだ心はぶつかり合う。
    時を動かし、人々が動く切っ掛けとなった者が、時を止め人の動きを止め争いを止めていく。

    真反対の行動をすることに世の不条理さを感じました。
    平和に楽しく生きたい、そう願っても手段や範囲が違うだけで争いが起きる世の中。
    願いの行き違いが精霊の争いに繋がり災害が起こる。
    世界の平和のバランスとはなんと不安定なものでしょうね。

    勇者や王など人の中心に立ち、担ぎ上げられる者はある種の生け贄であると聞いたことがあります。
    上手くいっているときは頼られ、失敗すれば責任を問われてしまう。世の中理不尽だなと思います。
    そして書いてて自分も中心となる人に頼りきってるんじゃないかと、反省してしまいました(^_^;)

    ランテの中に生まれた怒りの方向を自分で気付き自らを戒める。ランテの成長を感じつつも、この気持ちを世界へ向け解放するのもありなのかなと思ってみたりしてます。

    続きも楽しみにお待ちしています!

    作者からの返信

    本当に功野さんは、他の方とは違ったところに気づいてくださって、時には私も気づかなかったことにも触れてくださって、頂くコメントにいつも新しい視点をいただいています。
    そうですね……確かに、レイサムバードは真反対のことをしてしまっているんですね。
    私自身書いているときは夢中で気づかなかったことで、何だか今、すごく視界が開けるような感覚を味わいました。功野さんすごい……
    レイサムバード、心を創り出した自分を責めていたのかな、と思います。でも、きっとそれを後悔したくなかったから奮闘したんだろうな……
    本当に、世界って酷く不安定なものですよね。こちらの世界だけではなく、今の私たちの世界も。人間の心がそもそも不安定なものだから、しかたないところがあるのかもしれませんが……

    生贄、ですか……そうですね。私も、その考えには本当に同調してしまいます。
    名は馳せたとして、でも、彼らに特別に残るのってそれだけなんですよね。他の人間だって、訪れた平和は享受できるわけで。
    彼らの努力や辛苦に見合っただけのものが与えられているのか、と言われると……
    そうです、そうです本当に……人任せな人が本当に多いんですよね。もっと皆で役目を分け合える世界になればいいんですけども。
    いえいえ、私も結局は中心人物たちに頼りっぱなしですので……物語って、どうしたってそうなりがちですよね。

    そうですよね。ランテが思うことって当然で、だから一人や少数だけじゃなくて、もっと皆が参加できる形を願って実行してもいい気がしています。

    いつも読んでくださってありがとうございます! とても嬉しく思っています!

  • 人が、獣や鳥と違うのは、時に関する感覚を持っていることなのかな、と思っておりまして。過去を思い、未来を望む、時間の感覚。意思を持ち、心を持てば、願いの形も一様ではなくなって、願いがぶつかれば争いも起きるのだろうと。
    だから、ランテの中に芽吹いた怒りも心の形の一つなのだろう、と思います。
    (ちょうど私も創世神話書いた所でした、比べてみてください!)
    願いを受けて始まった世界だから、平和な時間が長く続きもしたのだろうと思います。でも、野心と反乱は起きてしまった。この現実からどういう理想を思い描くのか、が、今を生きる者たちに課せられているのだろうなと思いました。その上で、ベイデル氏たちと対決するしかないですよね。
    お話まだ続くでしょうから、ランテの反応に注目しつつ私も耳を傾けます。

    作者からの返信

    昔から、時の流れに着目したお話を読んだり観たりするのが好きで、自分が物語を書くなら絶対に含めようと思っていました。
    そうですよね……人間だけが流れるときを意識できる感覚を持っている。
    これってとても尊いものだし、逆に辛いとうか苦しむ原因になるものでもあるのかな、なんて思ったり……
    意志がぶつかり合うことは、仰るように願いも心も人それぞれで仕方のないところがあるのかな、と思いはするんですけど、争いが起きないで済むならそれが一番いいのかなとも……
    ランテ、普段あまり負の感情を抱くことがないので、ここで驚いてしまっていますが、生きていれば感情に振り回されるのは当然のことですし……そう思うのも普通なんだよ! と思いながら書いておりました。

    創世神話を同じタイミングで書けたの、なんだか「やっぱり書きたいものが似ているなあ」と実感できて嬉しかったのと、タイミングまで同時だったのはこう、大げさかもしれませんが運命的なものを感じたりもして!笑

    人の願いも思いも複雑で、平和を望む気持ちが一番だけれど、どこかにそれ以外のものを求めてしまう心もあるような気がしていて。それがこの波乱を呼んでいるのかもしれないと思うと、複雑な感じを受けたりはするんですが……でも、そうですね。人間って一面的なものではないですから、起きてしまったことは起きてしまったこととして受け止めて、ここをどう乗り越えていくのかなのだと思います。

    少しここの話は長くなるのですけど、ありがとうございます。素直なランテが何を思うのか、聞いてやってください。

    いつも温かなコメントをありがとうございます!