付近の癒し手ってお母さんじゃないのか、と一瞬思いましたが、セトさん何も言わないので違うでしょうか。本部深くに入っただけあって、相手の強さも増していってますね。お久しぶりのテイトさんでしたが、呪に関してはやっぱりすごいなぁ。
まずは説得、という道を用意してくれるのも、ランテをよくわかっているからなのだろうと思います。言葉を交わすことで何かが変わるかもしれないし、覚悟が決まるかもしれないし。結局説得はできなくても、なし崩しに行くよりは覚悟も決まるんじゃないかと。
世の中には絶対にわかり合えない相手もいるんだってこと、ランテも記憶を取り戻して実感が増したんじゃないかと思います。願うものが対立するなら、戦うしかないことも。悲しいし悔しいとしても、ミゼのために、という芯を忘れずにいてほしいです。
作者からの返信
ここで母親を出してもいいなと一瞬悩んだんですけど、お察しの通りここは母親ではありません。私よく後からどうとでもできるように、緩い伏線のようなものを張ったりするんですが、しろさんには色々見透かされてしまいそうで怖いですね!笑
テイト、呪のことなら本当に一級の腕を持っているので、色んなことを任せられます。
そうですね。やれるだけのことはやったと思って戦うのと、そうではないのとって全然戦いに向かうときの気持ちが違うと思います。ランテ、周りがサポートしてくれてよかったですよね。
どう考えてもベイデルハルクらとは分かりあえないでしょうし、そうなると戦うしかないというのは、仰るようにランテももう理解しているはず。
芯があればどんな状況に置かれても、そう迷うことはないはず。仰るように、ミゼのために、ランテも覚悟を決めて頑張って欲しいです。
いつも丁寧に読んでくださってありがとうございます。本当に感謝が尽きません。
正義はどちらにもあるわけで、どちらか勝った方が伝えるから常に正義が勝つのだと聞いたことがありますが今まさに双方の正義がぶつかった瞬間なのかなと。
ランテたちを追ってきたので情はランテ側にありますが、これは応援しづらいですね。
先に進むべきなのでしょうが……続きをお待ちしています。
作者からの返信
正義なんて無形のもの、定義も難しいですし、定まった形はないのでしょうね。
色みたいに綺麗に黒、白、がつけられたら、世の中はもっと単純なのにと思うことがよくあります。
ランテたちに頑張って欲しいと思いつつ、私も敵方にも「そうだよね」と気持ちが入ってしまって、ここは少し書きにくさを感じたシーンでもありました。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
ランテさんだったら、説得するだろうなと思いました。
そんなランテさんのことをわかっている、セトさんとテイトさんが帰って来たんだなあという感慨を得ます。
だけど、彼らには彼らなりの正義が。
彼らも白女神やベリアルを倒せないからこそそういう手段で街を守ろうとしている。
彼らにはそれにいたった背景があり、曲がることがない。
ランテさんらをもちろん応援しているのですが、彼らも彼らで同情してしまいます。
次は戦いになるのでしょうね。待ってます。
作者からの返信
ランテ、読みやすいですよね。ランテならこうする、というのが本当に分かりやすい人だなといつも書いていて思います。笑
少し付き合えばすぐにランテの気質は見えてくると思うので、それをよく知るセトとテイトはそのための地ならしをしてくれました。
彼らとて、力があれば立ち上がりたかったんだと思います。
でもそうできなかったから、その状態での最善を選んだ。
責められはしないし、彼らだって苦渋の判断だったと思います。
ぶつかるしかない、この形を作り上げた中央こそが、やはり諸悪の根源なのでしょうね。
敵方にも心を寄せてくださり、やはりヤケザケさんは優しい方だなと感じています。いつもコメントをくださり、本当にありがとうございます!
ランテは正義と信念を胸に本部へと突入しますが、そこで対峙するのは同じく信念を持って戦う準司令官たち。敵であるはずの相手が、「町を守りたい」という理由で命を懸けて戦っている様子に、単純な正義と悪の二元論では割り切れない物語の奥深さを感じます。
この話で印象に残ったのは、ランテが準司令官に対して停戦を呼びかけるシーンです。中央本部が町を巻き込んで呪を使おうとしていることを訴え、理性で対話を試みますが、準司令官もまたその「危険が生じたのはランテたちの侵入のせいだ」と反論します。対話で分かり合えるはずが、双方の立場や信念が対立してしまうこの場面に、避けられない悲劇の予感が漂ってきます。
最終的に剣を抜かざるを得なかったランテの心情も非常に切ないです。「どちらかが正しいと決められるのは結果が出たとき」と自覚しながらも、自分の正義のために戦わなければならないランテの姿は、戦いの中で成長する彼の苦悩を象徴しています。ただの戦いではなく、譲れないものを抱えた者同士のぶつかり合いがもたらす痛みや悲しみを描いた、人間味あふれる描写だと感じました。