朝の明けきらぬ、薄暗い屋敷の中でのやり取り。
ここの丁寧な描写が素晴らしいです。
戦闘当日。そんな中で、いつもよりちょっと早く起きてしまうこの感じっ。
気が急いている自分とは真逆の、まだ暗い静かな朝。
何と言いますか、大事な試験や仕事の前に早く起きてしまった時と、同じ空気感が流れていて、ずっと静かな緊迫を感じました。
この部分をサラッと流して早く戦闘シーンへと思いがちですが、ここの部分を丁寧に描写するからこそ、戦闘直前の緊迫感が生まれる。
静かで丁寧な描写だからこそ、一定した緊迫感が3000文字の中にずっと漂っていて、読み終わって「おおー」と声を漏らしていました。
勉強になりますっ。
最後の「曙色が視界を染めた」も、やられたーって気持ちです。
緊迫感からの開放っ。
朝の空気を、思い切り吸い込んだ気持ちになりました。
すっごい気持ちいいですっ(・v・)
作者からの返信
事が起こる前の緊張した静けさと高揚が好きで、こういうところを書くから長くなっているのは自覚しているんですが、ついやめられずにしたためてしまいます。笑
人間の心ってすごいなって思うんですよね。私も普段絶対目覚ましまで起きない人間なのに、何かある日って時間より前に覚めてしまう……心で身体をコントロールできている感じがすごくして、なんだか好きなんです。緊張は長引くんですけど。笑
勉強になるだなんてとんでもない。私こそ、悪霊狐からたくさん経験値をいただいています! レベルアップしてくぞ!笑 でもお褒めのお言葉はとても嬉しいです。励みにして参ります。
朝は苦手なんですけど、朝の空気はとても好きなんですよね。たまにしか味わえないからかも。笑
朝って気持ちいいですよね。今度のお休みはもっと早く起きよう……
いつも読んでくださり、ありがとうございます! ここまで追いついてくださって、本当に嬉しいです。
自分のことでいっぱいいっぱいになっていたのですが、久しぶりにランテのいる世界に来て、やっぱりいいなぁって心地良くなりました。
緊迫した戦いが始まるのでしょうが、ランテのほのぼのした感じに、デリヤも私も素直な気持ちになってしまいます꒰⑅ᵕ༚ᵕ꒱˖いいわ♡
あとデリヤ!起きたてでも寝癖がないなんて⁉なんて素敵なの。男前度が100上がりました!笑
作者からの返信
お忙しいところ来ていただいてすみません! 長い物語ですし、本当にお手すきの時に来ていただけたらそれで嬉しいので……! でもまたお越しいただけて、本当に嬉しいです!
ランテのこのマイペースさには私もとても癒されていて、主人公ランテにしてよかったって何度思ったか知れません。笑
デリヤの髪は私が欲しいです。私なんて毎朝起きたらライオンみたいな髪に……デリヤ髪になれたら、あと十分は早く出られるのに!笑
そわ香さんのコメント、癒し要素たくさんで毎度ほんわかします。ありがとうございます!
まずは前哨戦となるティッキンケム戦、お味方の勝利おめでとうございます! 幸先いい知らせですね。
危なげない手堅い勝利だったようで。と、すると、やはりサードは軍議で言った通り設定上では約2,400人ほどの西支部の人員の内、1,500を動員してみせたんですね!? 以前頂いたお返事だとぱっと動かせる兵は2,000ほどとの事なので、実にその内の3/4。いくらなんでも非主流派のサードの一派だけではこの数字にはならないはず。やっぱり、ルノアとカゼッタがネリドルの執務室で再び出会ったあの日から、軍議までの4日間(実際サードが白都に取って返す時間を考えると実際はもっと時間はないはず)で、サードは総会から帰った後で西支部を出兵の方向でまとめてみせたんでしょうね。っていうか、サードの性格考えると保身のことしか頭にない日和見の連中なんてハナッから眼中になく、意見の調整なんてするまでもなくグイグイ出兵を推し進めていた可能性もありますよね。親中央派の高官達があたふたしてる横目で、親中央派の兵士達もどんどん集めちゃったりして(笑)。カゼッタは西が割れると心配していましたが、結局、西の主流派(親中央派)の連中の中には「サードを反逆者として討ち取ってでも出兵を阻止し、その首を忠誠の証として中央に差し出して、激戦区へ向かった中央首脳陣に合流しよう!」なんて気概がある奴がいなかったってことか……。当然ゴダなんかサードを押さえつける力ないだろうし、ネリドルなんかサードに「明後日だから、それまでに軍備整えろ」とか言われてヒーヒー言いながら出兵の手伝いとかやらされてたりして……。
ティッキンケム陥落の知らせを受け、ゴダやネリドルをはじめとしたスフィリーナの親中央派の上層部は今頃目の色変えてるんじゃないでしょうか。
「何が起ころうとしているのかは分からない。が、何かとてつもないことが起こるような不穏な予感があった。しかしサードの胸を過ぎったのは、不安や焦燥の類ではなく、密やかな高揚だった」
――――うたかたの光:【Ⅴ】「兆し」より
本当は不謹慎なのかもしれませんが、やっぱりサードって武人の性というか軍人の性というか、「戦」ってものに内心ワクワクしちゃうんでしょうね。しかも憎き中央打倒という大一番。勝利後、部下達や大監獄から解放されて自由を取り戻した者達と共に、勝鬨を上げる光景が目に浮かびます。
「しかし、何よりも今は西大陸の平定が肝要だ。今のように意志の統一ができていないままでは、内輪揉めばかりが起こってしまう」
この戦いに勝利した後も、中央という絶対的な統制がなくなった後の組織をどうまとめていくか、頭の痛い問題ですよね……。ギリギリまで去就を明確にせず、兵も今回400しか出してない(ナバ曰く、それでも頑張った方らしいですが)南や、昨日まで中央に尻尾を振っていた西の親中央派の連中。こうした「不良債権」化した人材の処理とか頭を悩ませるところですよね。
……ところでルノアはみんなと一緒に朝ご飯食べたんですかね? 誓う者でも普通の人間と同じように食事を取ったりするのでしょうか? ルノアに直接聞くのは彼女を傷つけることになりそうなのでIfさんに聞いちゃうんですけどw
作者からの返信
サードさん、啖呵切ってましたから無事勝てて何よりですよね!
大体想像してくださった通りで、サードは意見の調整なんて全くしてません。笑
実務のほとんどをそもそも彼が取り仕切っていたので、いざってときにはもうやりたい放題できちゃうんですよね。
多分、がんがん出兵の準備をして、疑問を持ってきた相手がいれば「北と東が中央に攻め入る情報を手に入れた。防衛のために軍を組織し中央に派遣する」とか適当なこと言って騙したんじゃないでしょうか。
保身しか頭にない方々は、北東両軍と自分が戦いたくはないでしょうし、兵だけ出して自分たちは西に留まり……ってパターンも多そうですし。
武勲を上げたくて同行したものがいても、現場についてしまうと結局サードや北東両軍を敵に回す度胸も出てこないでしょうし、ね。
ゴダなんかはさっきの口から出まかせの嘘に踊らされて喜んで軍の組織を手伝い、今頃卒倒しているかもしれません。笑
西の親中央派の人間は今頃バタバタだろうと思います。私兵を何人か残していた人は、街の外に逃げてしまっている人もいるかも。
私も最近西のことを考えるのが好きになってきて。笑
そうなんですよね。サード、ちょっとその辺クレイドと似たところがあって。
クレイドも王国時代、突出した自分の剣の能力が、平和な国だと宝の持ち腐れになってしまうことを厭ってベイデルハルクに加担しているんですよね。
サードも、腐敗しきった西支部をただ動かすだけでは役不足感を受けていて、だから今回思い切り能力を発揮できる状況になるのが嬉しいのは否めなさそうです。
監獄制圧は当然と思う傍ら、権力ばかりに溺れて腑抜けた中央・西の両貴族を出し抜いてやった高揚感などもあったでしょうし、仰る通り勝鬨のひとつくらい上げたと思います。カゼッタなんかもさすがにめちゃくちゃ喜んでそう。
今回起こったのってクーデターのようなものですから、反発の声も大きいのは仕方ないとは思うんですが……それでも、ベイデルハルクとの決戦を考えるともたもたしてはいられないですし、ここからも起った人たちの手腕が問われますね。ランテは嫌がるでしょうけど、ティッキンケムも空きましたし、多少強引な手も使っていく他ないのかもしれません。
ルノアへのご配慮ありがとうございます!
ルノアは食事は摂っていません! 身体はあるので取れなくはないんですが、必要はないので用意してもらうのも悪いということで断りました。
プロローグでも一応寝ている(気分を味わっている)描写があるように、彼女、なるべく人の感覚を忘れたくないと思っているところがあるらしく、人間的な行いは可能な限りできるようにしたいみたいですね。
ちなみに、食べたものは身体の中で呪力に戻して(祈りに戻して)取り込んでいるような感じです。下世話な話になりますが出てはきません。笑
拙作についてたくさん考えていただいて、本当に嬉しいです。いつもありがとうございます!
何となく目が覚めてしまったランテと、しっかり気づいて起きちゃうデリヤさん。こんなところでも二人の気質の違いが見えたりして、本当にこの二人で中央まで来れてよかったなぁと思います。
一緒にいたのがランテだったからこそ、いろいろわだかまりあったとしてもデリヤさんは、北の制服を着れるまでに心が解れたのだろうなぁと^ ^
ルノア→ミゼ、に呼称が変化しているのもいいですよね。戦力、実力的に厳しい衝突だからこそ、心理面でぶれない芯を持っておくのは大切だと思いますし。役割それぞれで責任は重大ですが、みんな頑張って。
テイトさんは絶対に助け出さねばですし、ユウラさんは女神様の御心次第ではあるものの手段はたぶんあるので、やっぱり最難関はセトさん……。三人いずれかでも失っては、勝利しても喜べないですし。ランテの頑張りに、期待します!
作者からの返信
細かいところでキャラクターの差異を出せていけたら、と言うのはいつも思っているので、そこに目を向けていただけるのはとても嬉しいです!
今なお北の制服に関しては思うところはありそうですけど、「強い永続呪がかかっているなら」と妥協できるようになったのは、本当にランテの力が大きかったのだろうなと思います。
ルノア→ミゼは、個人的には音の響きはルノアの方が好きなんですけど、やっぱりランテには彼女は「ミゼ」に見えると思うので、そう呼んでもらうことにしました。
本当に、この先大変なことしか待っていませんが、仰るように心が強いことってとても大事だと思うんです。
ここで誓い合えたことが、心を強く持てることに少しでも繋がるのなら、素敵ですよね。
そうですね……ひとまず最初にぶちあたるだろうのがセトの問題だろうということで、まずそこからですね。
ランテがどう道を切り開いていくのか、これからも見守ってくださるとうれしいです。いつもありがとうございます!
いざというとき、自分がどうなるのかなんて分からないですから、ここで腹が括れる人間であったことを知れたのは気持ちの持ちようが違うと思います。
優しく柔らかい感じのランテですが芯はしっかりしているのだと感じられます。
運も実力の内と言いますが、忍び込んだ家でユイラと出会いソノとトウガに出会うことができたのはランテの実力なのでしょうね。
苦しいスタートでしたが、日の出と供に始まるこのスタートは突き出される拳と相まって力強さを感じます。
不安材料も多々ありますが、きっと解決する(の?)はず!
応援しています!!
作者からの返信
そうですね。「どうしようどうしよう」って状態だと、できることもできなくなっちゃいそうですから、こうやって落ち着いていられたのは本当に良かったなと思います。
ランテ、マイペース過ぎるんですけど、過ぎるというのがよいのかもですね。ぶれずに済んでいるのも、そのあたりのおかげかも。
彼らと繋がれたのは、ランテの、人を疑わないからこそ得た繋がりだと思います。そういう意味では、実力と言えるのもそうです。運が良かったのももちろんそうですね!
ようやく、本当にようやく、少し前を向いた話を書けそうでほとしていますが、でもここからは難局です。
どう乗り越えていくのかは難しいところですけど、何かきっと方法があるはず。頑張ってもらいます。
いつも読んでくださり、応援してくださり、ありがとうございます!
あっさりというわけじゃないみたいですけど、監獄を落とせたのはいいですね。
デリヤさんも素直(?)ですし、明るい雰囲気が漂っていて、いい予感に満ちてます。
ルノアさんも前話でのランテさんとのやり取りで、心のわだかまりがなくなったでしょうし。
静かな立ち上がりながら、いよいよ戦いという話の土台といいますか、着実に進んでいることがわかる話で続きが楽しみです。
妹さんの願いどおり、姉を無事に妹さんと会わせてあげたいですが……。
(始まりの女神の力でどうにかならないかなぁとちょっと思ってます)
作者からの返信
そっちの方すっ飛ばしてしまったんですけど、全部も書けず……なんやかんやで監獄は落とせました!笑
デリヤ素直になりましたよね。ランテの力はすごい。
ようやく前向きになってきました。優しい小説名乗ってもそろそろ許されるかもしれません。笑
ルノアも、そうですね。ようやく彼女も前を向いて歩けそうな感じがしていて。
ここは「次から始まりますよ!」という前振りなのでつまらなくないか心配だったんですけど、続きが楽しみと言っていただけてほっとしています。
本当に。ユウラが元に戻った状態で、妹と会えればと思いますが……
どうなるでしょうか。とにかくまずは、この局面をどう乗り越えるからですね。
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
まさに決戦前といった、嵐の前の静けさというか、そういう雰囲気を感じました。何かを為さなければならない日って、早く目が覚めちゃいますよね。
ランテの気持ちの持ちようが、とても心強いです。ベイデルハルクに出会っても、前みたいに突進していってはいけない。気持ちを抑えないといけない。セトたちを助けるために。
しっかりと目的を確認して、自分の心に落とし込むランテは、きっとやり遂げてくれますよね! 強く信じています!
サードさんはうまく監獄を落とせたようですね。戦力も補充もできたとは朗報です。こういう朗報をすぐに届けてくれるミゼは、情報共有という点でもとても貢献していますよね。
戦いの前に温かく美味しい食事! とっても大事ですね。ソノとユイカに大感謝です。それに、ミゼが防御呪をかけてくれた北の制服。デリヤが褒めた( *´艸`)! これがランテやデリヤを護ってくれることを期待します。有難い呪です。
戦えることは幸福でもある、このランテが感じたことに、共感して頷いていました。私が、と考えた時、きっとランテたちと一緒に戦う力はないでしょうから、苦しい気持ちになるなぁと思います。できれば大切な人を護るために共に戦いたいものですが……。
ユイカの深い祈りも通じると良いです……。ユウラを想うユイカの気持ちがすごく伝わってきました。この二人も、無事に再会できることを祈っております!
作者からの返信
いよいよです。心って偉大なもので、生活にかなり影響してきますよね。明日は頑張らないと、と思うと早く目覚めるのは本当によくあります。よい効果だけを受け取っていたい!笑
ランテ、基本的に後ろ向きにならないのが私もやりやすくって助かっています。信じてくださってありがとうございます、本番に強いタイプなので、きっと大丈夫です!
サード、本当にやり手でして。しっかりと仕事を果たしてくれました。仰るようにミゼがいてくれることでプラスに働くことはとても多いです。
ソノとユイカ、こういう気遣いをしてくれるのはありがたいですよね。食事は大事です本当に。美味しいものを食べられると元気が出てくる。
ミゼの防御呪なら折り紙つきです! 他の人がかけるよりも絶対に強い。
いやもう、そうなんですよね。自分で何かができることは幸運です。そのための力を持っていることをきっと誇れると思います。私もそっち側には立てないとは思いますが、何かしたくなると思うんですよね。もどかしくてそわそわしちゃいそう。
離れ離れになってしまっている姉妹も、いつか再会できて、幸せに笑いあえたらいいですよね。こんなに想い合っていたんだから、報われて欲しい。
あらゆる要素に丁寧に触れてくださり、本当にありがたいです。得難い読者さんを得られた……ありがとうございます。励まされています。