一歩入った先には、大規模な幻影の街。
このイメージは鮮烈でした。虐殺などなかった人生がそこにある。
中心の人物がこのまま幻影を見続ければ、幻影の街の幻影の人々が、穏やかに過ごして、幻影の人生を終えるのかなと思うと、ちょっとウットリしてしまいました。
幻影が穏やかであるほど、過去の日々を狂おしいほど求めているのだなと思い、そこに静かな狂気を感じてしまいます。
そして合ってみると、とても穏やかな人。
この穏やかさは生来のものかと思うと同時に、もう終わってしまった人の諦めにも思えて、どこまでも静かな狂気が続くのだなと感じ、ゾクゾクしてしまいました。
そしてセトのお父様っ。
とても幻想的で、ビックリした回でございますー(・v・)
作者からの返信
叶わなかった平和な世界。儚くて寂しいものですけど、そういう幻影でも見ていなければ、イベットも心を平穏に保っていられなかったのだと思います。
そうですね……誓う者になることは、半ば狂わないとできないようなもので。静かな狂気という表現が、書き手さんらしくて、ここをそう読んでくださる視点も、やはり書き手さんらしくて、うちはさんに頂くご感想はいつも読みごたえがあります。ありがとうございます。
終わってしまった人の諦め、というのも、そうですね……もう彼は、自分が生きることや、死んでいった町の人をどうこうすることは望んでいなくて。そこには確かに諦めがあって、でも幻影を作り出して見つめてしまうところが、切ないですよね。
セトのことは、本来もうちょっと引っ張る予定だったんですが、ここで明らかにしました。これから先もやることが多すぎて。笑
こまめに読んでくださって嬉しいです。ありがとうございます。私もまたお邪魔させてくださいね。
ワグレの町、穏やかに見えているだけに幻惑の呪が解け、真実の姿を現したときが怖いです。
セトの過去、チラリと出てきましたね!
そういえば第一話。「序」が好きなんです。特に後半部分。最近、五回ぐらい読んでいます。なので一話目PVついたのに、二話目はPV増えていないこと心配しないでくださいね。
遊井が「この流れ、このリズム。あなたに逢いたいだけなのかもしれません。この台詞いいわ~(*´-`)」とうっとりしています。
作者からの返信
ワグレのあり方は、本当に切ないものでして……
滅びてしまった町を幻で再現するのは、どんな気持ちなのだろうなとよく考えます。
セトの過去は小出しになりますが、実はランテの過去よりは早めに全部分かることになるので、もうしばしお待ちくださいませ!
序を気に入っていただけてとても嬉しいです!
このお話は、白紙の状態からあの序が生まれ、それから物語ができあがったようなものなので、本当の本当に物語の始まりの部分なんです。
PVの件で気を遣っていただきすみません。ありがとうございます。よかったら、また気の向いたときに序も読んでやってください。
ルノアさん、まさかの誓う者?
ワグレの様子は幻で、切ないというか痛々しいですね。
誓う者のイベットさんが二人になってしまったと言っているということは、あと一人はルノアさんになるのかなあ。
イベットさんとセトさんの間には何が。
自分の息子として生まれてたら、ということは別れざるおえなくなって、母が一人で生んだということかな。
などと、つらつら思いながら読んでました。
続きも楽しみにしてます。
作者からの返信
ルノアの正体については、もうちょっとだけ後で明らかにしますね。ヤケザケさんは予想をたくさん落としてくださるので、頂けるご感想がいつも楽しみです。
ワグレの様子には儚さや切なさを感じていただきたいと思っていたので、そのように思っていただけて良かったです(ここはもう少し書きようがあったかなと、悔いている部分でもありますが)
そうですね。セトを産んだときに母親は一人でした。仰る通り別れざるを得なくなったのですが、それについてはまた次話で。
いつもありがとうございます!
呪で真実を秘せられた陽炎の街。その描写がとても荘厳で神秘的です。幼い頃セトには何があったのか?
ユリユはセトに何を願い何を託したのか…そしてランテも…
とにかく格好いいパートでした。
個人的ツボったのはこの件です。
『先へ進め。一歩でも前へ。何も分からなくたって、歩くことはできる。だから、歩け』
自分への格言にしたいと思います。
作者からの返信
廃墟の情緒が好きなんです。物悲しいんですけど、かつての賑わいを感じさせもして……ワグレは幻の街なので少し違うかもしれませんが、気合を入れて描写したので、そう言っていただけて嬉しいです。
セトの幼い頃のことは、本編では軽くさらいはするとは思いますが、がっつりはしない予定です。いつか外伝の方で、時間ができたらとは思っています。いつできるかは分かりませんが!笑
私もその部分の言葉、気に入っているので、拾い上げてくださって嬉しいです!
立ち止まってもいいことってそんなにないので、常に歩くんだくらいの気持ちを持っていたいものです。なお私も実践できているかは……
いつもありがとうございます。励まされています。