Quanji-09:鉄壁デスネー(あるいは、またしても/おあずけせし/構築時空)
「さてですにゃ。パーティ組みはったならば、いよいよ飛びますなぉんッ!! おそらく我らを根絶やしにせんばかりに『
相変わらず猫神様の言葉は、要点をわざと掴ませないようにかと疑いかけるかのようにすらーり僕の側頭葉の外側あたりを掠めるばかりで全く頭に入ってこないのだけれど。とにかく敵さんがいて、何の因果か問答無用で戦わなければいけないと。それもいまだ使い方が杳として知れないこの「部首なんとか」発の「漢字力」みたいなやつで。
うぅん……底辺部首「
「現出」の仕方、みたいなのを体感しているということだ。さっきは泡食っていたばかりだったけど、猫神様の「光線」に根源的な恐怖を感じ、「身を護りたい」と思ったことは確かだ。その僕の気持ちに呼応して、あの「
ただそうすると「
「……」
僕はこの乾坤一擲の閃きに思わず息を荒げてしまうが、待て。この情報はまだ伏せておこう。気付いていないヒトも多いはずだ。教えてしまうことで僕にとっては不利でしかないように思えるわけで。
だって例えば「ひへん」が使えるヒトがいて、心の中で「爆」とか思い浮べただけで目の前のモノを吹っ飛ばせるとしたら……いややっぱり僕にアドバンテージなんか無ーい。
「……ただ気を付けないといけないのは、『
猫神様の付け足して来た言葉も、その淫靡に歪んだ顔も怖ろしいばかりなのであるけれど。それより女子が有利? うぅんどういうことか皆目分からないよ……
とは言え僕はその「徒労感」も先ほど体感している。なるほど、まだあれから十五分と経ってないけど、僕のメンタルはひどく凪いでいる……まるで賢しき者が如くに……何故か分からないけど今「
「そしてもうひとつだけ、『パーティ』の仲間同士の間で、『十七文字』だけ、頭に思い浮かべた言葉を『送受信』できる能力を皆様に平等に授けますなぉんッ!! この『ココデイック=ツイター』を使いこなせたものが、この世界を統べると言っても過言ではありませんのにゃん……」
どんどん盛られてきて先が見えそうもない
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