読んだ後、母の手を思い出す。
- ★★★ Excellent!!!
母を想う主人公と、主人公を想う母。
それぞれの感情の機微が物語全体に張り巡らされています。
そして、そこから生まれる圧倒的な没入感が、物語の温かさをそのまま、読者の私に伝えてくれました。
主人公は一番身近で長い関係性の母の手を取り、母もそれに答えます。
しかし母は主人公に、自分だけでなく周りの人たちの手を取り、和の中で暮らせるようにと願う。
互いを思う気持ちは同じだからこそ、相反するその思いが、だんだんと主人公に伝わっていくところは、とても感動的でした。
「マザコン」という言葉を使う人たちには、一度この作品を読んでほしい。
それほどまでに、母子の繋がりを感じさせられる、素敵な作品でした。