Web小説とはどうあるべきか。読みやすくて面白い作品とは。それらを作り上げる作者として、そして読者としての責任とは何なのか。本書はそれらを読書好きの筆者が書き上げたエッセイである。
それは愛の鞭とでも呼ぶべきか、好きだからこそ、良いものであって欲しいという筆者の心が垣間見え、同時に創作をする一作家として、読んでて時折胸がキリキリ痛むような内容である。少なくとも、先日連載中で完結していない作品が四本になり、空白を入れるべきタイミングが分からずに画面一面、字の壁となる私の心には、ぐさりと刺さるものがあった。同時に、こんなにも真剣にWeb小説を読んで、向き合っている人がいるのであれば、私も気を引き締め、同じだけの熱量で応えなければと奮い立たされます。
明日もまた、執筆を頑張ろうと思える作品です。
同じように感じる人は決して少なくないと思います。
素人作家の作品が多数なので多少は仕方ないにしても、最低限のルールも守らない、流行りに乗っかってどこかで見たような感じのうんざりさせられる作品の数々。
その問題点にまあ理路整然に批判をしてくれています。
小説の書き方のルールについて、本当によく勉強されてるし、ご本人もかなり深く小説を読み込む方なので、小説を書き始めの作者さんにはぜひ読んでもらいたいなと。
言ってしまえば投稿サイトで間違った書かれ方をされてる小説ばかり読んできた若い作者さん、読者さんには耳が痛いながらもためになる内容になっています。