第27話 性描写

性描写。これは小説だろうが漫画だろうが恋愛要素を組み込んだものならば性描写をどこまでするか、どのように表現するかは切っても切れないテーマだろう。


 昔の漫画と言えばちょっとしたエロはあったがあからさまな胸をだしたりキス以上の男女の交わりは少年少女を対象にしたものには無かった。

 それがある少年漫画を境にラッキースケベが生まれ、少女漫画はそれをさらに超えて直接的な行為シーンの描写がされるようになり、今では当たり前にどこまで表現できるか挑戦してるかのように年々過激になっている。


 そんな少年少女漫画にある性描写をどちらも見た感想は、男のほうがやっぱり品がなく、女のほうがどこか品がある。これは男女の精神の発育の違いがある。女の方が精神の成長が早い理由があるだろう。まぁ評論家などに言わせたらこのせいで若者、特に女性が性に対してオープンになりすぎて男の下品な思考と交わって性犯罪や未成年妊娠が増えてるうんたらかんたらと言ってたりするのですが、そんな難しい賛否両論あるような話はここでは置いとく。


 私は性描写について小説にしろ漫画にしろあっていいと思う。やはり恋愛する先には付き合えばそこに行くし、やってから恋愛にするなんて当たり前に存在するし、私も両方経験してるのだから書かれていて良いとも思う。

 でもラッキースケベとなると、それは話が違う。よくあるような躓いてキスやらお風呂に遭遇やらは早々あるものでもない。

 けどこれも軽いものならばあっても良い私は思っている。ただし条件があるが。


 持論だけれどラッキースケベが頻発して、それも少し過激気味のものを書けるものはコメディ色が強いものだけだと思う。ギャグ的展開をするような作品ぐらいではないかと。

 純愛やシリアスが強いものや、ただのスローライフ物語のような日常系には不釣り合いと思う。


 そんな物語の性描写というのは美しく無ければ行けないとさえ思っている。例えば主人公がなにかしらの闇を抱え、それをヒロインが解し、そして結ばれ誰が読んでもその後に交わるぐらい、心が通いあって迎えると思わせるような展開ならば、無くてはならないとさえ思う。


 ただここ最近の性描写はなんの脈絡もなく、理由もなくラッキースケベにしてもそれはこの作品に、展開に必須なのか? と疑いたくなるようなものが多い。


 ある作品では飼っていたペットが魔物化し恩を返すため集うというのがあるのだが、何故か幼女化する。常識的に考えてペットとは性がなんなのか本能でわかっている。それが人化すれば行為自体わかるのに何故かわからない、知らない事になり、幼女という設定で風俗のような事をしだす。といった作品があった。


 ものすごく読んでて不快だった。ただお風呂を一緒にだとかは普通にわかる。パパと呼ばれてれば親をもつ大人なら微笑ましいと思うし、幼い子を想像し可愛く思うだろう。けどそれまでだ。

 なのにパパと呼ばせながら風俗のようなことをさせる。


 それにいったいなんの意味がある?

 それは物語の流れで必要なシーンなのか?


 無意味な性描写のシーンを読みたいわけではない。読みたいなら欲望のままに書かれている官能小説を読めば事足りる。小説は同人誌ではない。

 官能小説でも心の機敏などしっかりと書かれているというのに近頃のweb小説の性描写はまるでエロ漫画のようで品がなく、なんの脈絡もない。


 しかし残念な事にそれを喜ぶ、同じように品のない読者がそこを絶賛する。

 私には理解が出来ない。書きたいなら読みたいなら官能小説を主軸としたサイトでやれと言いたい。


 コメディで風呂場でばったり出くわすとか、躓いて胸を触るとか、バカバカしいと思える軽いものならば「アホらし……」「うらやましね」とか言って笑って読めるが、そうではなく普通の内容と言えばいいのか、そこまでコメディではない作品で、過激なシーンを平気で書く、それを絶賛する神経がわからない。

 それを幼女だとか……。親になってみろ、子供を持ってみろ。あなた達は犯罪予備軍ですか?

 これでは評論家が大げさに性犯罪を助長させると言われても仕方ないと思ってしまう。


 ここまで蔑んで言ったが別に性描写は反対しない。しかし、それを書くにあたり作者は考えねばならない。

 この作品に必要か。

 この展開に必要か。

 どこまで表現させるか。


 これは作者の倫理の話だ。


 いくら作者がまだ何も知らない中学生だろうが、高校生だろうが、社会を知らない大学生だろうが、そんな未成年だろうが、webに投稿し、老若男女、年代さまざまな人に読まれるところへ、作家として素人と言えどデビューしたならば責任を、倫理を持って書かなければならない。


 面白ければ、ウケてるから良い。ではないのだ。


 再度言うが、性描写を書く事自体は否定しない。あればスパイスにはなるのだから書いたらいい。しかし書く際は慎重に吟味して欲しい。


 無意味な性描写ほどその作品の評価は落ちる。


 ほかの話しでも言ったが、小説とはその言葉、文章一つ一つに意味を込める、持たせて物語を綴って出来たものが小説である。


 ウケてるからいいやと意味の無い性描写を書いて、今の家族友人や将来自分の家族に胸を張って読ませれるというのなら、もう何も言えないが……。


 官能小説はおそらくだいたいの人は胸を張るだろう。それだけ心理描写を書くだろうし、性について取材もされ、性描写に意味を持たせたりしてるだろうから。

 同じだと言うのなら止めない。文句も言わない。


 しかしそうではないはず。私にはそれは感じられない。


 今回の話しを読んだあなたはどう思われただろうか?

 意味のない性描写回を最高とか思う方が、推した方がいない事を私は願う。

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