第48話 プレゼント交換





「それじゃあ、プレゼント交換しよっか…」

「う、うん…」


りょうたは部屋に置いてあるプレゼントを手に持ち私に言う。本当に用意していてくれたことがめちゃくちゃ嬉しかった。


「ねー、りょうたに用意したプレゼントが私って言ったらりょうたはどうする?」


ちょっと誘惑気味に言ってみるとりょうたは顔を真っ赤にして「そういう冗談はいいから!」と怒り始めた。からかってごめんね。でもさぁ、そういう風に言いながら私の身体じろじろ見るのはなんでかなぁ?とかいろいろ思いながら私は私の荷物からプレゼントを取り出した。


「春ちゃん、この1ヶ月ありがとう。これからもずっとよろしくね」

「こちらこそ、1ヶ月間ありがとう。りょうたのこと大好きだよ。これからも一生一緒にいようね」


そう言いながら私はりょうたにプレゼントを渡してりょうたのプレゼントを受け取る。


「「開けていい?」」

「「あ、うん。いいよ」」


笑えるくらいハモった。私とりょうたはお互い息ぴったりだね。と言いながら笑い合って同時にプレゼントを開けた。


「かわいい…」


りょうたからのプレゼントを見た私の第一声を聞いてりょうたは満足そうな表情をしてくれる。私がもらったプレゼントは花の形をしたイヤリング、しかも、私とりょうたが初デートした時に見た花の形に似ている気がした。やばい。泣きそうなくらい嬉しい。最高かよ。


「りょうた、ありがとう。一生大事にする!デートの時は絶対付けるから!」

「喜んでもらえて嬉しいよ。僕も、大切に使わせてもらうね。ありがとう。一生大事にする」


りょうたからのプレゼントに感動して、りょうたが私のプレゼントを見た時の反応を見れなかった…

私がりょうたにプレゼントした物はちょっとお高めのハンカチとタオルのセット(少ないお小遣いから割と奮発した)吹奏楽部にハンカチとタオルは必需品だから、いくらあっても困らないはずだしね。大切にしてもらえると思ったから。


「りょうた、大好き」

「僕も、春ちゃんのこと大好きだよ」


何度交わしたかわからないこの言葉、何度交わしたかわからないこの行動、私とりょうたは最後にキスをしてプレゼント交換を締め括った。





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お互いに好きだった幼馴染みが結ばれた物語 りゅう @cu180401

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