第12話 ログボの受け取りを忘れてはなりません
所持している
新しく覚えたのは、以下の二つの技能だ。
『
MPを消費し、信者達に対して一斉にメッセージを送る事ができる。
一度に送る事が出来るのは全角140文字まで。
『
あなたの信者全員が対象。毎日1回のみ使用可能。
あなたの所有するアイテム1個を選択する。
選択したアイテムを消費し、それを対象にプレゼントする。
対象の人数が何人であっても、消費するアイテムは1個で良い。
選択できるアイテムは安価な消耗品のみ。
ざっくり言うと、ツ○ッターの発信と信者達に対する
ついでにFPが貯まった事で、新しく加護を増やす事が出来たので、
『能力強化:体力+』
あなたの信者のステータス『
『生活強化:水泳+』
あなたの信者の生活スキル『水泳』の値と成長率にプラス補正
以上の二つを習得してみた。
体力が上がればHPや防御力が増えて死ににくくなるし、走ったり泳いだりといった行動も長時間行なう事ができる。
こんな俺を信仰してくれている信者の皆には元気でいて欲しいからね。
水泳に関しては、俺の信者であれば必須だと言わざるを得ない。
そこらの船より速く泳げる俺並みにとは言わないが、できるだけ泳ぎは得意でいてほしいところだ。
「次はログボか……何を配るべきか。あまり高価な物は止めたほうがいいかね。それと不特定多数の人に配るから、誰でも使えて便利な物が良いな」
その条件に合致する物を探して、アイテム袋を物色していると、丁度いい物が見つかった。
『治癒の霊水+』
【タイプ】
消耗品/回復薬
【効果】
使用者の毒/病気/麻痺/火傷/出血/疲労の状態異常を治療する。
更に、生命力とスタミナを小回復する。
毒などの身体系状態異常を纏めて治せる『治癒の霊薬』というアイテムだ。
これは俺が調合スキルで作った品で、プレイヤーが作成した物は作成者の生活スキルの熟練度や運によって、確率で追加効果が付いた良品(名前の後ろに+が付いたもの)が出来上がる事がある。
これはその+品で、HPとSTの回復効果が付いたものだ。
それじゃ早速、ツイートしていくか。
俺は連絡するべき事を一旦メモに纏め、それっぽい感じの文体に整えた後に、技能『神託』を使用し、信者達にメッセージを一斉送信していった。
「こんにちは、あるいは初めまして。アルティリアです。皆さんの信仰のおかげで、このようにメッセージを送る事が出来るようになりました。今後は定期的に情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします」
「早速ですがお役立ち情報をお届けします。私は信仰の力を集めて、信者の皆に加護を与える事が出来ます。現在の加護は三種類で、次のメッセージから順次伝えていきます」
「加護① 水魔法の熟達。私の信者は水属性の魔法を使えるようになります。最初は簡単な魔法しか使えませんが、練習すれば私のように水を自由自在に操れるようになるかもしれません」
「最初は『
「加護② 頑健の加護。体力や生命力の強化です。体が丈夫になり、抵抗力が上がります。信者の皆さんは命や健康を大事にしましょう」
「加護③ 泳ぎの熟達。水泳の上達が早くなり、水中での活動がしやすくなります。水に慣れ親しむ事は水魔法を使う上でも大事です。私の信者なら、泳ぎの一つくらいはこなせるようになりましょう」
「それと今日から皆さんに、ちょっとした贈り物を送れるようになりました。今日の贈り物は、毒や病気などの異常を治療する薬です。少しですが生命力や体力を回復させる効果もあります。いざという時に使ってください」
「長々と失礼しました。それでは、またお会いしましょう」
連続ツイートを送信し終えた俺は、技能『小さな贈り物』を使用し、霊薬を信者達のもとに送りつけた。
なんか信者達から信仰がいっぱい飛んできた(定期)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます