サヨナラ、小さな罪

香鳴裕人

サヨナラ、小さな罪



 払暁の頃、校舎の屋上から、私は東の空に朝焼けを見ている。時期に死に損ねた蝉が散発的に鳴き始める。まだ閉まっていた門を乗り越え、私は高校に忍び込み、校舎の屋上に立った。

 ――私はなんかじゃない。いい子はこんな時間に、ここにいない。

 空の端はだいだいに染まり、一日のつまとなる。夜明けともなれば、残暑はひとつふたつ手心を加えて、涼しささえ感じるほどだった。

 私は鞄からはみ出したドラムスティックを取り出し、強く握る。両親の望むは、決してライブハウスでドラムを叩いたりなんてしない。

 これを掴む限り、私は小さな罪を抱えたままでいられる。小さな罪とは、私の拠りどころだ。いい子じゃない、との思いを私に与える。



「エっ、また抜けちゃうのォ」

 週末、地元のライブハウス〈ブルーエッジ〉で、PAの酒井さんがどこか間の抜けた調子で言った。私に動じるところはなく、座ったまま、楽屋のテーブルの上に置いた雑誌をスティックで叩き続けていた。傍らに置いたスマホ、メトロノームのアプリから鳴るクリックに合わせて、十六分音符の基礎練習だ。

「ハイ。このバンドでるのは、今日で最後です」

 たまたま他のメンバーが席を外していたので、私は気兼ねなく話すことができた。対バンでる他のバンドのメンバーは何人かいたが、もともと私の印象はあまり良くないだろう。一カ所に留まることを知らない、脱退を繰り返す女だ。

「もともと組みたくて組んだバンドじゃなかったですし、次のアテもありますし」

 性根が悪くても、実力があれば他から声がかかる。るのに困ったことはなかった。

「なんか、もったいないなァ、せっかく美音ちゃんがサウンドの核になってきてたのにサ。前の時もそうだったなァ」

 私には、もったいないなんて気は微塵も起きない。それよりも、美音という自分の名前の方に気が向く。親はまさか、こうしてバンド活動をする娘を夢に描いて命名したわけじゃないだろうに。皮肉なもので、私の名は、若いわりにいい音で叩くドラマーとして知れてきている。

 私は雑誌を叩くのをやめて、スティックを握り直し、それを酒井さんの前に掲げた。酒井さんならこれで伝わるだろう。

「それに、このスティック、今のバンドには似合わないと思いません?」

 私が愛用しているスティックは、オーク素材のナイロンチップで、パワーのある打音が響くのがウリだ。お上品なガールズポップには似合わない、私はそう考える。

「そのミスマッチがいいんだよォ。って言ってももう遅いかァ」

 今のバンドでのラストライブを前に、私はむしろすっきりした心持ちでいたので、正直に笑顔を浮かべて言った。

「ハイ。もう遅いです」


 自分の叩くドラムは徹底的にアレンジする。シンプルな8ビートになんてしてやらない。似合わない場所と思っても、譲れない誇りとこだわりがある。けれど違うのかもしれない、それは親に対する意固地な反抗に過ぎないのかもしれない、そんなふうにも思いながら。

 オーディエンスが沸く、私が捌いたチケットが一番多かった。

 ライトがきらやかに明滅する。翻って煌々となる。ステージの最後方で、私のドラムはうなり、吼える。ブラストビートを織り交ぜることを強硬に主張したのは私だった。スタンダードなガールズポップとの不調和が、むしろオーディエンスを惹きつける。けれど、バンドの名を覚えて帰っても、次のギグに私はいない。それを申し訳ないと少しも思わない自分に呆れた。そんなところまで悪い子でいたいのか、私は。

『残念なお知らせがあるんです』

 曲の切れ間、明るく照らされたステージの前方で、ボーカルの知衣子ちいこがマイクを通して喋りだした。その声は悲しげで、真に残念に思っていることが読み取れる。

『今までドラムを叩いてくれた美音が、今日でこのバンドを脱退するんです。美音、今までありがとう』

 オーディエンスがにわかにざわついた。礼を言われて、私は虚を衝かれた感覚があった。わずか、罪悪感が湧かないでもない。ああ、いい子とはこういう子を指すんだ、そう思うと安堵の気持ちも湧いた。私がない交ぜの感情の中にいるままで、知衣子の話は続いた。

『次にる新曲は、お別れになっちゃう美音のことを思って書きました』

 私の心境に、乾いた笑いが交じる。私のための曲なんて書いて、これからどうするんだ。その曲は次のドラマーが加入した後もるつもりなのか。考えなしだなァ。しんみりする気などどこにもなく、感謝も覚えず、そんなことばかり考えるのだから、やはり私はこのバンドには不似合いなのだ。

『それでは、聞いてください、〈美しい音〉』

 曲名が告げられて、私はスティックでカウントを取る。かわいげがあるギターのリフに合わせて、重いバスドラムをお見舞いしてやる。私とメンバーはちっとも共生していけないのに、サウンドだけが溶け合って、ひとつのものになっていく。



「今日はいくらかかったの?」

 帰宅すると、母親の冷たい声を浴びた。ライブで昂った心持ちが、一瞬のうちに削がれていく。まだ廊下にも立たないうち、玄関でこれだ。

「私のチケットノルマ分は売ったから、一円もかかってない。楽屋の自販機で買ったジュースだけ。お小遣いから出す」

 ドラムを叩く、バイトをする、私はそのふたつを掲げて譲ろうとしなかった。母は私の勉強時間が削られることばかりを気にして、ドラムもこころよく思わなかったし、バイトは禁止だと頑なに譲ろうとしなかった。

 バンド活動にはお金がかかる。バイトなしにやれるもんじゃない。絶対にバイトをすると私は主張したが、ついにそれは通らなかった。ドラムは許す、かかる費用は親が出すという。譲歩があったのだが、条件もあった。

「お金はかかっていなくても、わかっているんでしょう」

「ハイハイ、百点、取ればいいんでしょ」

 高校に特待生で入学すること、絶対に成績を下げないこと、その条件を呑む代わりとして、私はドラムを叩くことを認められたのだ。

「間違うのは、勉強方法に誤りがあるのよ。ちゃんとしてれば百点は取れるんだから。気をつけていればいいの。あなたは真面目で賢い子なんだから」

 反論したい衝動をぐっとこらえ、私は母の言に反応せず、黙して隣を通り過ぎ、二階にある自室に入った。スティックホルダーとドラムペダルを置くなり、学習机に向かい、テキストを広げる。昨日もやったところを、もう一度。バイトをしているほうがずいぶんとラクだったろう。

 中学の時とはワケが違う。高校のテストはそもそも百点を取るように作られていない。一問をミスするだけでしつこく咎められるのは小学生の時からで、高校に入った今もそれは変わらない。

 学年順位が一位のままだから何とかごまかせているが、今や百点は取りがたいものになっている。たとえ一位でも、母は執拗に迫ってくる。なぜこの一問を間違えたのか、なぜ百点が取れなかったのか。

 両親は私が大学に行くものと、ドラムは一時のお遊びだと、そう考えているらしい。せいぜい信じていればいい。土壇場で私は言うつもりだ。大学に行くつもりはない、ドラムをやめる気もない、と。



「美音ちゃんサ、なんでドラムにしようと思ったの?」

 貸しスタジオのロビーで休んでいると、ギターの一八いっぱち兄さんから問われた。次のアテ、新しいバンドに加わるまでの間で、私は一八兄さんのバンドにヘルプで入ることになっている。練習の合間だった。

 ふっと、ほんの少しだけ答えに詰まる。憧れや希望がそこにあったわけじゃなかったと、自分で知っている。けれど渇望していた。ドラムが叩きたかった。

「……怒ってたからじゃないですか。自分の人生に。叩きまくってたら鬱憤晴らしになるとでも思ったんですかね」

「で、今も怒ってると」

「どうしてそう思うんですか」

「だって、そういう音してるもんヨ」

 私のドラムにはそんなに怒りが滲んでいるのだろうか。私は自分の人生に怒り続けて生きているのだろうか。

 ドラムを叩くこと、私は私の小さな罪にすがり、守られていると思っていた。けれどその小さな罪に、逆に縛られているとでも? そんな自分では、自分を許せないのだろうか。わからない。明日の小テストで百点を取らなきゃいけないことの他には、何も。

「生きるって、鬱憤の集積所みたいなとこ、あるじゃないですか」

「こりゃまた、小生意気なこと言うね」

「じゃあなんでギター弾いてるんですか」

 一八兄さんが音楽のことでつまらない嘘をつくだろうか。ありえない。私のドラムサウンドは、少なくとも一八兄さんには、怒りと聞こえているのだ。

 私はドラムを十分に叩けている。そのことに不満はない。けれど、怒りに何も心当たりがないなんて、そんなに恵まれている気もない。

 親への不満はとうになくしたと思っていた。いつしか、そういうものだと諦めるに至ったからだ。まだくすぶっているのだろうか。それとも、いい子じゃないなんて、そんな小さなことにこだわって、気にする自分に怒っているのだろうか。

 一八兄さんは、切れた弦を張り替えるついで、ギターを撫でた。

「オレはさァ、誰かに支えられて生きてることを実感したくて弾いてんのよ」

「そういうポエム、今いらないですから」

「マジな話なんだけどなァ」

 そこで会話は中途となった。今のうちに練習しておきたいフレーズがあったからだ。スタジオの一室に入り、ドラムチェアに座ると、対面にある鏡に映る自分が、憤る鬼か何かのように見えた気がした。



 しくじった。

 集中が続かず、ドラムが不必要にもたるようになる。失速する。立て直そうと力が入れば、今度は要らないところで走る。それを聞いていられなかったのか、一八兄さんは演奏を止めた。せめてこれが練習でよかった。

「美音ちゃん、今日はどうしちゃったワケ?」

 心配げに、一八兄さんは私を覗き込んだ。こんなに不安定なドラムを聞かされていては、そうもなるだろう。

「自分に怒りすぎているのかもしれません」

 私は淡々と言った。子細に話す気にはなれなかった。たった二十問の小テストで、一問間違えた、九十五点だった、たったそれだけのことで、このざまだ。

 私は疑いなく動揺している。答案を焼き捨ててしまおうにも、今日がテストの返却日であることは、事前に母に伝えてしまっている。見せなければならない。百点ではない答案を。何を言われるかなんて、相場が決まっている。なぜ間違えたのか、原因は、また繰り返さないためには、次は、二度目はないと思いなさい、次は。

 途端、冷たい笑みが浮かんだ。

 ――なんだ、いい子でいたがっているのは、誰より私じゃないか。

 どうして百点を取らなきゃいけない。どうして純粋にドラムを叩くと言えない。

 決していい子じゃないと、そう思って叩く私のドラム、小さな罪は、本当にいい子でいられなくなった時、こんなにも揺らいでしまうのか。

「もうトチりませんから、続けましょう」

 練習は無事に再開されたし、私はミスをしなかった。ただ一八兄さんが漏らしたひと言、「リズムキープが完璧すぎるんだよなァ」が、私の胸に刺さった。小さな罪を見失い、私はドラムまでになってしまったらしい。


 貸しスタジオからの帰路、私は考える。どうにか言い繕えば、しくじった一問でドラムを取り上げられることはないだろう。それはわかっている。

 ――決していい子じゃないと、自分で証明したかったのではないのか。

 ――だからこその、小さな罪であったのではないのか。

 ――どうして一問のミスでこんなにも怯む。

 子供でしかない自分は、親からの重力を振り払えず、絡め取られ、今夜もまた執拗に勉強をするだろう。間違えた部分を、繰り返し何度も見直すだろう。もう二度と。親の望む通りに。もう二度とあんなつまらない間違いはしない、と。

 ――悔しくはないのか。

 ――私は悔しい。

 怒りとは適切ではない。私の叩くドラムの音は、悔しさの発露だったのだ。真っ直ぐに生きられない自分の弱さへの悔しさだったのだ。どうして点数なんか取らなくちゃいけない、どうして、どうして。

 私は親を屈服させられない。今に見てろと思うことしかできない。点数を取りながらドラムを叩く自分、小さな罪にすがる自分を守ることしかできない。

 ――本当にドラムを叩きたいの?

 最初の地点から懐疑的になる。ただ反抗していたいだけではないのか。自分のドラムは、そんなつまらないものではないのか。



 地元のライブハウスから選りすぐりを引き抜くというていで、新しいバンド、ベースの最上もがみさんを中心としたそれは始まった。まだバンド名も決まっていないが、練習は始まった。貸しスタジオに集まり、ギターの早瀬はやせさんが書いてきた曲を合わせる。

「聞いてたより、だいぶつまんねェドラムだな」

 一曲やった後、最上さんがずけずけと言った。その眼光は容赦なく私を睨む。すぐ仲裁に入ってくれたのはボーカルの百道ももちさんだった。

「まあまあ、まだ若いんだし、ムラもあるでしょ。たまたま悪いんだよ」

 場を取り持ってくれたとはいえ、悪い、という評価に違いはないようだった。前のバンドとは違う。年上ばかりで、皆、演奏技術も優れている。並なことでは、私はそのグルーヴに乗れない。

 ――私はドラムを叩きたいんだ。

 信じ込ませるように、おまじないのように、心中で言った。

 ――私はドラムを叩きたいんだ。

 繰り返す。自分で自分を説き伏せるようでもあった。

「スミマセン。ちょっと気合い足りてませんでした。もっとやれますから」

 私はそう言って、練習再開とも言われていないのにカウントを取った。焦りからか、本来より速いテンポのカウントになったが、皆そのまま喰いついてきた。おまじないの効果か、私のドラムはいくらかマシになっていた。


「最上さん、なんで私だったんですか」

 休憩中、スタジオのロビーで、自販機で買ったコーラを飲みながら尋ねた。地元のライブハウスの敷居は低くない。下手な演奏ではステージに立たせてもらえない。実力者は多く、他にドラムの候補はいてもいいはずだった。

「昔のオレに似たものを、感じちまったからかなァ」

 最上さんはコーヒーの缶を置き、少し恥ずかしげに頭をかいた。

「自分はいい子じゃない、そう信じているやつの音だった。身に覚えがあるんだよなァ。オレ、こう見えてK大学卒の秀才だからヨ」

 となると、最上さんはエリートコースから外れたらしかった。今はバイトを掛け持ちして食いつないでいるという。地元のライブハウスだけでやるならまだしも、最上さんは遠征も精力的にやってきた。きちんとした勤めは難しいだろう。

 学生の私が入ることで、今後、遠征は難しくなる、それでも私をご指名だというのだから、疑問は湧いて然り。最上さんは、「これから就職するのも悪くはねェな」と挟んでから、話を続けた。

「面倒を見てやりたくなったんだ。お節介かもしれないがよ。ま、純粋にドラムの腕前も評価してんぜ」

 私は深く考えず、ふと漏らしていた。

「小さな罪なんですよ。私のドラム。親の決めたいい子じゃないって証明」

「それ、つまんねェだけなんだよなァ」

 最上さんは歯に衣を着せない。私を睨み、一歩も引かない。私を貫く視線が、私を変える。

「お前さんのドラムは、お前さん自身が決めろ。振り回されんな」

 最上さんの声に迷いはない。道をしっかりと持っている人の声音だった。ただ、そのまま鵜呑みにもできなかった。

「結局、大学出ちゃってる人が言うセリフですか」

「仕方ねえだろ。じっちゃんが大学くらい出ろってウルセエから」

 最上さんはまた恥ずかしそうにして、コーヒーをあおった。

「何も説得力ないじゃないですか」

「高卒だから正義ってワケでもねえだろ? そんなんじゃねェんだ。そんなんじゃ」

 結局、模範解答は聞けず、そのまま練習は再開となった。



 私は立ち入り禁止の保護樹林を抜け、湖のきわに立った。もう蝉の音は聞こえなくなっていた。水面みなもの揺らぎを見ていると、心がすっと落ち着いた。残暑は過ぎ去る間際で、空気は秋爽しゅうそうに触れかかっている。

 テストの答案が手にある。学年順位には関わらない、たいしたことのない数学の小テストだ。順位は一位のままでいることにした。一位じゃないから正義ってこともないのだ。

 小テストの答案には、はっきり0点と書かれている。

 私はわざと、全ての答えを間違えてみた。担当の教師はひどく怒り、私を職員室まで呼び出したくらいだから、ひょっとしたら親に連絡がいくかもしれない。そんなこと、今はどうだっていい。

 私は答案を、できる限り細かく、びりびりに破いて、湖に放った。

 細切れになった答案が、散り散りに分かれ、湖面に浮く。ゆらめきと共に、次第にひとつひとつが離れていく。

 ――自分なんてこんなものだ。

 知れたことは、ただそれだけだった。

 悪い子になろうとしても、これがせいぜいなのだ。そしてまた逆に、いい子になんて絶対になれない。

 小さな罪にこだわり、縛られる必要なんて、どこにあるだろう。

 湖面に散る紙切れを見ているのは、ひたすらに爽快だった。いい子になりたがって、いい子ではいたくなくて、悪い子にもなりきれなくて、真っ直ぐに生きられない、それでも、それが私だ。そんな私が叩きたいのが、ドラムだ。

 もし本当に親に連絡がいったなら、どうやって言いくるめてやろうか、それだけを考えていればいい。



『最初のライブの一曲目から、手は抜かねえぞ。飛ばしてくから、ついてこいよ』

 最上さんがマイクを通してオーディエンスを煽る。もともとこのライブハウスでの実績があるプレイヤーが集まったバンドのために、閑古鳥になることはなく、むしろ盛況だった。

 ふっと悪戯心が湧いた。

 今度は焦りじゃない、わざとカウントをずっと速めに取った。今は本番、逃げられない。食いついてくるしかない。ギターソロで速弾きをする早瀬さんは苦労するだろう。私はいい子なんかじゃない。けれどこんな悪戯、かわいいものだ。

 もう、縛られていなくていい。

 本来よりずっと速くなったテンポで、大好きなブラストビートを力強く叩いてから、裏打ちで意表を突いて、私はドラムで踊る。オーディエンスが沸くのが見える。

 素直に叩くドラムが、こんなにも心地いいなんて。

 私のドラムは、ただただ、私のドラムだ。良いも悪いもない。ドラムを叩くのに、何かにすがる必要なんてない。

 最上さんが演奏の合間で私を睨んだ。私がテンポを思いっきり速めたことを怒っているのだろう。私は心の中でけらけらと笑った。

 私は私だ。証明なんて要らない。

 サヨナラ、小さな罪。




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サヨナラ、小さな罪 香鳴裕人 @ayam4

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