転生して最強の二刀流投手に
@karmasumi
第1話転生
俺の名前は尾城和馬《《》》18歳。小学生からずっと野球をしてきた。もちろんプロを目指している。高校最後の甲子園は惜しくも準優勝だったが9回を投げて被安打1の自責点1、4番にサヨナラホームランを打たれたがそれまでの試合では全試合完封でプロ入りはもらったも同然だろう。
ある日の帰り道、女の子が横断歩道を渡っている。
その時、信号無視してきた車が来るのに気づいた。
「おい!避けろ!・・・クソっ!」
俺は無意識に駆け出していた。自分がどうなるかとかそんなことは一切頭に無かった。
キキィーッ!…ドン!という音と共に俺の体がぶっ飛んだ。
気がつけば俺は真っ白な空間に居た。
「ここは何処だ?俺は死んだのか?どうでもいいが目がチカチカするな?」
「尾城和馬よ、気がついたか?」
後ろからいきなり声をかけられた。
「?誰だ!」
そこには見たこともないほど綺麗な妙齢の女性が居た。
「私はカルマ。輪廻を司るお前達人間で言うところの神だ。」
「神さま?という事はやはり俺は死んだのか。」
「そうだ。だが、お前の死はこちらとしても想定外なのだ。なのでお前には転生してもらう。」
「転生?俺は生き返れるのか?」
「厳密に言えば生き返りではなく、生まれ変わりだな。」
神は言った。ひとつだけ気になることがある。
「俺の死が想定外だと言ったな?どう言う事だ?」
神に問うと先程まで毅然とした態度だった神が急に狼狽えだした。
「そ、それがな?お前が助けようとした女の子なのだがな?あの子は実は私が下界に使いに出した天使でな?」
「…つまり何か?別に助けなくても死ななかったと?」
「そう言う事だな。すまなかった。お詫びと言ってはなんだがお前の望みをできる範囲で叶えよう。」
「良いのか?なら、まずは転生したら夢を叶えたい。」
「お前の夢はプロ野球選手だったか?」
「そうだ。だから、野球の才能がほしい。可能か?」
「いいだろう。私はお前が気に入った。本来なら人間には身体能力の上限があるのだが、お前の努力次第で何処まででも成長する様にしておこう。」
「ありがとう。」
「本来は赤子からやり直しなんだがお前の生前に歩んだところから別の人間として生き返れるようにしておく。」
「?どう言う事だ?」
「名前は変わるが、周りの人間の記憶は和馬が歩んだ道をそのまま生まれ変わったお前が歩んだ事にしておく。」
「なるほど。分かった。ありがとう。」
「ではそろそろ転生してもらう。心の準備はいいか?」
「ああ。頼む」
「では良いセカンドライフを送ってくれ」
眩しい光に体が包まれる。次の瞬間俺は死んだ時の場所に居た。記憶を探るとどうやら今生の俺の名前は斎藤和馬と言うらしい。
死んだ時のままなら今日の日付は10月25日のはずだ。
明日はついにドラフト会議の日。学校で指名を待つとしようか。|
転生して最強の二刀流投手に @karmasumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生して最強の二刀流投手にの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます