数学のテストでいい点をとったことがないです。なのでか、正直、読んでもいまいちよくわかりませんでした。しかし、とても素敵だなと理屈抜きに(方程式、つまり数学は理屈なのです…)思ったのは、つぎの恋を“目覚めるもの”として書かずに、“目覚めない状態である”と定義づけてあるところです。証明で言うと証明完了に至った最後の一行とでもいいますか。終わり方がきれいだなと感じさせられた掌編でした。