■002――初めての友人、初めての小説


 色々考えて、俺はノートとボールペンをインベントリから取り出し、表紙に“日記”と日本語で書いた。

 たとえ世界が滅んだとしても、俺は書くという行為をあきらめたくはなかった。

 今日からここにその日あったことと、簡単な出納帳をつけることにした。早朝に起床した俺は、手始めに意識が戻ってから昨日までに起きたことを書いていく。

 ちなみに昨日は皿洗いと野菜の皮むきをしていた。俺は合間合間に通常業務についてジョイスとサリシスに質問していた。大体の内容は居酒屋やファミレスと同じだった。

 営業が終わった後、ジョイスは八時間働いた賃金として2,880Cを振り込んでくれた。

 ジョイスが店のレジスターで何か操作した後端末に手を置くと、俺のキャッシュの残高が増えた。

 ランチの定食の値段が300Cで夜のビールが一杯150Cだったので1C=2円くらいだろうか。税金とか引かれてるとしたら妥当かな。住み込み食事付きの初任給なら破格だろう。

 書き終えた日記をインベントリに入れてみた。

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インベントリ(0/0):

銀貨x99*、シャンプーx99*、バランスバーx 99*、ノートx98*、ボールペンx98*、神無月了の日記

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 使用済みだと同一アイテムとして認識されずスタックしないようで安心した。

 日本語で言葉を書き連ねたことで気分が落ち着き意識がクリアになった。

 こんなことでもしないと正気を保てない、そんな気がした。


 一通り書き終えた俺は壁の方を見る。

 そこに黒い鎧と剣が佇んでいた。

 傷だらけだった鎧はいつの間にか新品のようになっている。

 俺が起きている間鎧に触れている人はいないはずだ。

 昔、ネットニュースの記事で自己修復する新素材というのが取り上げられていたがこれがそうなのだろうか。

 俺は傍の剣を手にとる。羽のように軽い。自分の尾を口にくわえる蛇の意匠が特徴的な柄を掴み鞘から剣身を引き抜く。

 見たことのない黒曜石のような黒い金属で出来た細く美しい諸刃が姿を現す。

 表面から黒いオーラが立ち上り、歌うような空気を震わす歓喜の声が微かに聞こえる。

 剣の声に耳を傾けていると脳裏に“ソウルモンガー”という言葉が浮かぶ。

 俺は剣を鞘に戻し、元あった場所に立てかける。

「この世界のテクノロジーレベル、マジで謎だな」


 脳内にピコーンという音が聞こえる。

『通知が 1 件 あります。』

『通知を開きます』

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宛先 : 神無月 了

発信者: システム管理者★

件名 : 【重要】チュートリアルクエスト配信のお知らせ。

内容 :

 システムに新規登録から一週間以内もしくは12歳以上の方にチュートリアルについてお知らせします。


 新規の皆様に向けて、システムにより親しみ、世界に溶け込めるようチュートリアルクエストを配信します。

 以下の項目を達成するとインベントリに景品が追加されます。


[_]システムに寄付する――システム記念キャンデー

[_]ギルドに登録する――木刀

[_]ダンジョンに潜入する――回復薬

[_]エンチャントを使う――霊水

[_]レベルを5にする――5,000C

[_]社会貢献度を10あげる――ゴールドカード

[_]レベルを10にする――10,000C、素材ボックス

[_]システムに1,000C寄付する――システム記念バッジ

[_]ダンジョンをクリアする――10銀貨

[_]レベルを20にする――20,000C、レア素材ボックス

[_]転移門を利用する――プラチナカード

[_]システムに20,000C寄付する――システム記念メダル

[_]レベルを30にする――30,000C、エリクサー、厳選レア素材ボックス

[_]赤龍ガーラに謁見する――???

[_]チュートリアルクエストを全て達成する――???、システム記念トロフィー


 以上、奮って御参加してください。


※この通知は送信専用ですのでご返信いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。

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 いや、イベントとか配信する前に大事なことがあるんじゃないか??

 説明責任とか!!

 責任者www出てこいよwwwいい加減にしろwww



 朝、風呂掃除をしていたら、ジョイスに先に入っていいと言われ喜んで入る。

 髪をシャンプーで洗って、体を洗う。

 ふと、自分の体を見ると左肩から胸のあたりに赤い入れ墨があるのに気づく。

 泡を流して見てみると抽象的な図形で構成された模様で指でなぞると微かに光ったような気がした。

「……何だろう?これ?」

 突然戸が開いてサリシスが顔を出した。

「ちゃんと体洗ってから湯船に入ってね」

「!ちょっ、まっ、な何、勝手に入ってきてんだよっ!!」

「……え、別にもう全部見てるし……」

「え」

「寝込んでる時の世話はあたしがしたんだよ」

「……う」

 ……まじか……いや、考えたらそうなんだが……というかこれは立場が逆であるべきだろ!俺が主人公力を発揮して風呂の戸を開けたらラッキースケベで『いやーんえっちー』って……いや、無理だな……俺にそんなイベントが起きる気がしない……なんだこの敗北感は。

「背中流そうか?」

「いらんわ!」

「あ、そ」

 ピシャリと戸が閉められた。なんなんだよ。



 バイトは今日からホールの手伝いをする。

 と言っても朝はモーニングと飲み物しかないので仕事も楽だ。

 思ってたより客が多く繁盛している店のようだ。

「今日はちょっとお客さん多いかな。普段はもっと暇」

 俺はトースト、ゆで卵、ミルクのモーニングセットを見て、ミルクがあるってことは近くに牧場でもあるのかとサリシスに聞く。

「は?」

「いや、ミルクって何かの動物の乳だよな?」

「違うよ。ミルクの木に成るんだよ」

 サリシスは業務用保存ストレージから200mlサイズの瓢箪を取り出した。

 この世界のミルクはミルクの木になる瓢箪型の実にハチが寄生して、幼虫が中の果実を食べて分泌した液らしい。ローヤルゼリーみたいなものなのか。

「え、じゃあ卵は?」

 サリシスは宿屋の裏口にある鶏小屋を見せてくれた。

 そこには烏骨鶏を大きくしたような恐竜じみた黒い鳥の群れがいた……正直怖い。

「結構気が荒いから、お父さんしか卵取れないよ」

「そうなんだ……」

 味は大差なかった。



 昼のランチタイムはかなり客が多く、てんてこ舞いだった。そのため予定より早く品切れとなり結果、昼の部はいつもより早めに終了した。

「昨日より随分お客さんが多かったですね。今日は何かイベントでもあったんですか?」

「……自覚ないのかよ」

 ジョイスは額に手を当てて首を振った。

「……俺はちょっと村長のところに行ってくるから、お前らは掃除が終わったら仕込みの時間まで休んでろ」

「はーい。行ってらっしゃい」

 ジョイスが出て行った後、掃除をしながら俺はサリシスに相談した。

「この村にシステムに詳しい人って誰かいないかな。色々聞きたいことがあるんだけど」

「オルト兄さんかな。道具屋の。システムからいろんな教材をたくさん買って勉強しているから村で一番物知りだよ。あとで行ってみる?あたしも用事があるし」



 オルトの店は宿屋の斜め向かいにあった。

 RPGの道具屋というより食料品や軽食、ドリンク、イートインなどがあってコンビニみたいな店だ。

「いらっしゃい……ああ、君が噂の……」

 店主のオルトは俺を無遠慮に上から下までジロジロみた。

 彼は年の頃二十代の色白で短い栗毛の気難しそうな青年だった。

「ウチに何の用?」

「カンナヅキはシステムについて聞きたいことがあるんだって。オルト兄さんってシステム考古学の教材持ってたよね」

「ふーん……システムの何?」

 俺はシステムの不具合に関する情報を得たかった。今までどんな不具合やバグがあったのかを。

「そんなものはない」

「全くないってことがあるのか?」

「物理的な要因で障害があることはたまにあるがそれでも日常生活に致命的な不都合があったことは歴史上ない」

 俺は怪訝な顔でオルトを見た。

「確かに一見不条理な動きをする現象はあるが、それも仕様に沿った挙動を人間が勝手に不具合と解釈しているに過ぎない」

「なるほど」

「システムの女神は確かな上位存在であり、その思惑や能力は僕ら人間には計り知れないんだ」

 俺はシステムの歴史について質問すると、オルトはわずかに笑みを浮かべて熱弁し始めた。

 その様を見て俺は(あ、コイツ、“こっち側”の奴だな)と確信した。要するにオタクだ。


 システムの歴史は有史以前から始まる。かつて存在したらしい旧支配者が上位存在の力を借りて設計・開発し、完成後女神によって保守運営することになったと言われる。これが五千年前〜一万年前のことらしい。

 三千年前に赤龍族が龍王国を建立しシステムは彼らを支配種族と認定した。その後、二千年前にエルス族、二百年前にクォート族がそれぞれ支配種族の認定を受けた。

 支配種族の認定を受けるには人間の領民の存在が必要だが、人間が支配種族の認定を受けた例は未だない。

 システムは支配種族を通さずには人間を認識できないのではないか、そんな仮説すらある。

 支配種族に共通するのはメシア論という信仰がその根底にあることだ。

 彼らは一様に、遠い未来、いずれ来る世界の崩壊に立ち向かう指導者・メシアが人の子の中から現れるという幻視を見ている。

 この預言が真実であるかは不明だが、彼らは来たるべく終末に備えて、人間の保護と育成に努めているのだ。


 オルトの解説するシステムの歴史をダイジェストにするとこんな感じだった。


 この後、実際の使い方に話は移り、これは大変ためになった。

 ライブラリは電子書籍で、ツールはアプリ、シミュラクラという映画やゲームのようなものまであり、俺が思っていた以上に使用用途は多岐に渡っていた。無料のものもあるが有用なものを使うにはやはりキャッシュが必要なようだ。


 魔法・エンチャントについても聞いてみた。

 まず街の中では使用制限がかかること、多くの魔法を収めるには素質才能よりも社会貢献度・COMと経験が重視されること、それとカスタマイズが可能であることだ。

 術式という魔法陣のようなものをシステムの中で描き、登録しておくことで好きな時に発動できるのだ。

 だが、その基礎概要を聞くだけでえらく入り組んでいて複雑な仕様なことがわかった。

「コンパイラとかないかな……」

「なんだそれは?」

「言葉や数式で命令を綴ったものをシステムが翻訳して魔法式に変換するようなツールがあればいいな、と」

「へぇ、それは面白い。システムに要望を出してみたらどうだい?」

 オルトの勧めに従ってステータス画面を操作すると、お問い合わせフォームのようなものが現れた。フォームをタッチすると、見慣れたQWERTY配列の仮想キーボードが手前に出てきた。俺は要望を打ち込んで送信してみた。

「入力するの早いな……システムの女神は多忙で気まぐれだから、返事はあまり期待しないで待ったほうがいいぞ」


 オルトが暖かいミルクティを俺とサリシスに出してくれたので、俺はバランスバーを人数分インベントリから取り出した。

 オルトの話を聞いて俺のシステムへの信頼度は少し回復したのだ。

「これ、美味しいよね。お茶請けにちょうどいいし」

「……初めてみるな『これ一本で一食分の栄養が取れる』と、ほう」

 俺は改めてパッケージをよく見てみると、書かれている文字や絵が現地のものに置き換わっていた。

「シリアルコードは……あるな、【スキャン】、商品情報、と。注文できるかな?……お、通った通った」

 オルトは背後のカウンターの中にある大きな業務用ストレージの一つに近づき両開きの戸を開くと、バランスバーの入ったケースを取り出した。

「仕入れ単価50Cか……とりあえず売値100Cでいいかな」

 そう言いつつ鼻歌交じりにカウンターのレジ横に入荷したばかりのバランスバーを並べた。

 ……異世界のビジネス、フットワーク軽いな。

 確かにシステムがインベントリだの転移だのを管理しているなら、物流システムもこのようになるか……。人や物が一瞬で街から街に移動できるなら、乗り物は馬車で十分なのだろう。


「そろそろ仕込みの時間だから戻らないと、お父さんに怒られちゃうよ」

 俺はチュートリアルとダンジョンについて質問しようとしたところで時間切れになった。

「そうか、残念だな。もっと聞きたいことがあったんだが……」

「この時間は店にいるから、また明日くればいいよ。ただ、クエストやダンジョンの事なら、僕より元冒険者のジョイスさんの方が詳しいと思う」

 俺はオルトに握手をしつつ礼を言った。

「とても有益な情報が得られた、助かった。ありがとう」

「僕も、久しぶりに知的な会話ができて嬉しかったよ。いつでも気軽に来てくれ」



 夜の部は昼以上に客が来ていて、ほとんどが酒を飲んでいて大変だった。

 客層は村の住人と冒険者が半々くらいだった。吟遊詩人が隅の小ステージで演奏しながら歌って、それを聞きながら皆は安酒を流し込んで騒いでいた。

 俺は酔っ払いが髪を引っ張ったり体に触ってきたりするのをかわしながらなんとか給仕する。

 こんな仕事をサリシスが一人でこなしてたとは……それはさぞ大変だったろう、と思った。

「まぁ、あんまりひどいのはお父さんがつまみ出してくれたから……っていうかお客さん多すぎ」

 ですよねー。俺へのセクハラにも対処して欲しいよ、ジョイス。

 日本の飲み会だとそろそろ二次会行こうかという時間が過ぎると、ジョイスは大声で「もう閉店だからさっさと帰れ!」と怒鳴った。

 酔っ払いたちは文句を言いながらも千鳥足で帰っていった。


 今日は客入りも多く忙しかったので3,600Cのバイト料がもらえた。

 俺は後片付けをしながらジョイスにチュートリアルクエストの話を聞いた。

「まず、ギルドに登録だろうな。この村のダンジョンは難易度がかなり低いからいきなり死ぬことはないが取得経験値も少ない、どれだけ粘ってもレベル十五でほぼ頭打ちになる。ただ経験者に付き添ってもらえばすぐクリアできるだろう」

 俺は赤龍ガーラについて聞いてみた。どうすれば会うことができるのかと。ジョイスは目線を下げつつ手を振って言った。

「あー……流石にいきなり王都に行っても無理だ。俺は十六年前に魔獣サラマンドラ討伐の功績を賜った際にお会いできたが、功績も紹介状もない者に会ってくれるほど暇なお方ではないぞ」

 まさかのチュートリアルで挫折の可能性。このゲームやはりクソゲーなのでは?現実並みに。

 俺はジョイスに魔獣サラマンドラ討伐の話を聞いてみると、これが思いの外面白かった。


 ジョイスは十二歳でこの村を飛び出し冒険者として数々のクエストをこなした。二十代も終わりかけた頃、サラマンドラ討伐のクエストを受け、冒険者を率いてこれを達成し、ガーラに謁見する。

 ガーラは望外に喜びジョイスに望みの褒賞を与えようというと、彼はガーラの持つ予見の能力で自分の進むべき未来を教えて欲しいと願った。その時彼は冒険者を続けるか否か迷っていたのだ。

 ガーラは予見の能力を使いジョイスに助言した。

『ひとたび故郷に帰るがいい。進むべき道は自ずと理解できるであろう。』

 この助言に従いジョイスは故郷に帰り、村に足を踏み入れた瞬間、ここが自分がいるべき場所だと悟ったそうだ。

 そうして彼は生家の宿屋を継ぎ幼馴染の治療師マナと結婚して娘サリシスを設け平穏な第二の人生を得たそうだ。


「いいエピソードだな!」俺は指を鳴らした。

 創作意欲が湧いた勢いでジョイスを質問攻めにしてディティールを埋めていった。

 今日、オルトから聞いたシステムの標準ツールの一つ、文書作成ツールを開いてジョイスにインタビューをしながら聞き取り内容を打ち込んでいった。

 やはり筆記よりタイピングの方が全然早い。打鍵感がないのが玉に瑕だがそんな贅沢は言えない。

 人生の選択の迷い、魔獣サラマンドラ戦、仲間の犠牲、勝利の瞬間の高揚、赤龍ガーラとの謁見、故郷に戻った時に溢れる感慨、幼い頃にかわした約束を叶える花嫁の喜び。冒険エピソードとしてはコンパクトにまとまってて大変いい。特にハッピーエンドなのが実にいい。


 俺は部屋に戻ってから数時間かけて内容をまとめあげ、短編小説に仕立てて保存した。

 異世界に来て初めての小説執筆に俺は充足感を得た。ミステリでないのは残念だが果たしてこの世界でミステリというジャンル自体が成立するのかがそもそも未知数なのだから仕方がないだろう。

 俺は一日の疲労を忘れる程の多幸感に包まれて眠りについた。



 俺は翌朝、ステータスを開いて硬直した。

 キャッシュの残高の桁が増えていたのだ。

「またバグかぁあああ!!!」

 と、キレそうになるも、通知が来ているのに気づき開く。

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宛先 : 神無月 了

発信者: システム管理者★

件名 :【重要】公益文書発行のお知らせ

内容 :

平素より大変お世話になっております。


この度、神無月 様が保存されました文書『魔獣サラマンドラ討伐』の内容が、

非常に高品質かつ公共性が高いと認められたため、

ライブラリの公益文書として発行させて頂きました。


発行条件は以下の通りです。

・作者名は匿名となります。

・価格は購読25C、販売100Cです。

・収益は販売価格の40%です。

・収益期間は最長10年です。

・内容に異議申し立てがあった場合には著作者の断りなしに改訂する場合があります。


なお販売価格の1割はシステムへの寄付とさせていただきます。

――――――――――――――――――――――――――――――

 ……えっ、なにそれこわい。

 内容次第で勝手に公開とかするか普通?匿名とは言えそれはどうなんだ?

 いや……これは多分どっかに公開範囲設定があるのを俺が見落としたんろうな……。

 しかし危なかった……日記もシステム内に書き留めておこうかと思っていたのだが、こういうことがあるなら迂闊なことは書けないな……。日記は今まで通りノートにしたためた方だいいだろう。


 それにしても、思い出話を勝手に公開してしまったので、ジョイスには謝らなければならない……。

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