『フル読み書評』用の評価シート置き場

『また会いましょう』かしこまりこさん

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尾崎ゆうじフル読み書評　評価シート

【注】　こちらは、現在尾崎ゆうじのnoteで限定で受け付けているフル読み書評の『評価シートおよび添削動画』の内容になります。

　本来は非公開ですが、作者さんにお願いし、許可をいただいて公開するに至りました。かしこまりこさん、ありがとうございます！

　皆様の参考になれば幸いです。

↓作品のリンクはこちら。

（作者さんの作業タイミングによっては非公開になる場合もございます。ご了承ください）

https://kakuyomu.jp/works/1177354054935680025/episodes/1177354054935683937

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☆このたびはフル読み書評をご依頼くださり、誠にありがとうございました！

　誠心誠意評価をさせていただきました。

１　作品タイトル『また会いましょう』（『大人の純愛　短編集』より）

作者名：　かしこまりこさん

２　受注日：

　２０２０年１２月２日

３　尾崎が作品を読んだ日：　

　２０２０年１２月３日　

４　各項目の評価・採点（各最高２０ポイント（総計最大１２０ポイント））：

　・作者さんから要望……添削、校正なし、評価シートのみ。

　・はじめにひとこと……　良作です！！　素敵！！

※フル読み書評の評価モード・採点基準についてはこちら

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921468074/episodes/1177354055085183727

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※〇→おもに小説・物語制作における基礎力に係る項目

　●→おもに物語を面白く・魅力的にするための創造力に係る項目

（細目のｐｔ＝５…とてもよくできている。４…できている。３…どちらとも言えない。２…あまりできていない。１…できていない）

①［タイトルやあらすじ・掴み……１６ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇興味を引くあらすじか、作品を読みたくなるか…３ｐｔ

　〇本文冒頭は読者の関心を掴みそうか…４ｐｔ

　●ストーリーに対し適切で魅力あるタイトルか…５ｐｔ（また会いましょう、に対して）

　●キャッチコピー等の内容は読者の関心に刺さりそうか…４ｐｔ

②［キャラクター……１９ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇人物の感情描写が適切で、共感できるか…５ｐｔ

　●登場人物は魅力的か…５ｐｔ

　●台詞や行動で人物の本質が描かれているか…４ｐｔ

　●登場人物たちの関係性が上手く描けているか…５ｐｔ

③［ストーリー……１８ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇物語の方向性がはっきりしているか…５ｐｔ

　〇展開に驚きや意外性があるか…４ｐｔ

　〇登場人物の設定がストーリーに生きてるか…５ｐｔ

　●読者を楽しませようと工夫しているか…４ｐｔ

④［文章力……１９ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇読みやすく、書きこなれた文章か…５ｐｔ

　〇用字用語に誤りがなく適切か…４ｐｔ

　〇会話や台詞に同時代性はあるか…５ｐｔ

　●内容に対し文体は魅力的か、ふさわしいか…５ｐｔ

⑤［世界観、オリジナリティ……１９ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇世界観や設定に矛盾はないか…５ｐｔ

　〇フィクションなりのリアリティを演出できているか…５ｐｔ

　●想定読者の興味、関心を引きつけられるテーマか…５ｐｔ

　●アイディアが斬新か…４ｐｔ

⑥［構成力……１７ｐｔ/２０ｐｔ］

　〇大小それぞれのエピソードの中にもメリハリ（起承転結など）があるか…４ｐｔ

　〇展開に緩急があり、テンポが良いか…４ｐｔ

　〇終盤がしっかり盛り上がっているか…４ｐｔ

　●物語の導入から面白いか。魅力的か…５ｐｔ

［おさらい］

・タイトルやあらすじ・掴み……１６ｐｔ

・キャラクター……１９ｐｔ

・ストーリー……１８ｐｔ

・文章力……１９ｐｔ

・世界観、オリジナリティ……１９ｐｔ

・構成力……１７ｐｔ

（〇基礎力系……６２ｐｔ/７０ｐｔ、●創造力系……４６ｐｔ/５０ｐｔ）

●総合得点は──

（１０８）ｐｔ！

【コメント】

（良かったところ）

・導入がやはり良いですね。狙ってやってるのかわかりませんが、妙に引っ掛かりました。日本人の感覚として、スティーブさんが尋ねてくる、という状況が、すでに「普通だけど普通じゃない」感じで、非日常の絶妙なところを突いてきますね。（ファンタジー作品ならそうはいかないだろうけど）

・２人の関係性がとても良いです。本当に良い。自然で「こういうこと、絶対あるよなあ」という感じ。それでいて、ずっとここまで交わらなかった２人の心情についても、「あるだろうなあ」ですね。マジ絶妙でございます。恐れ入った。なによりスティーブさんという存在のリアリティがすごい。スティーブさん、ここに居る、という感じ。仏教思想に対する彼の所見とか、本当にありそう。

・２人が何歳くらいなんだろう、という疑問を途中から浮かべ始めた＝２人に興味が出た➡からの、深みが出る感じがとても巧妙です。上手い！

（指摘・提案事項）

・正直なところ、これと言って無いです。強いて言うなら、彼らの間にあった過去の会話など、回想が随所で挟まれていますが、とくに会話については、もうちょっと『回想の入りと出』を丁寧につないだ方が、私としては落ち着きます。ラブシーンの翻訳に関するくだりや、夫の他界の箇所など、少しひやひやしながら読んだというか。前者は『入り』で、後者は『出』において、もう一つ踏切り台というか、ドア一枚というか、挟んでほしいように感じます。私だけかもしれませんけどね。

・ちなみにですが、素敵な作品ではありますけど、『お題』に対する条件は、ちょっと満たしていないような気がします笑　これに関してはちょっと反則というか、求められているものとは違うのでは……？　という気がします笑　出題者が納得するなら、それでニーズは満たされているわけなので、良いですけどね。

　というわけで、本作についてはべた褒めで締めることに致します。

（※作者さんへ……ピンとこない指摘や提案は、無視していただくことを推奨します。）

（以上、本文）

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　読者の皆様、いかがでしたでしょうか。

　渋い作品です。すぐに読み切れる作品なので、多くは語りません。ぜひ読んでみてください。良作です。

　もうひとつ、『ぶらんこに乗ったおじさん』という作品も良いです。個人的にはそちらの方が好きですが、全体のまとまり感はこちらが良いと思います。

↓というわけで、作品リンクはこちらからです。（作者さんの作業タイミングによっては非公開になる場合もございます。ご了承ください）

https://kakuyomu.jp/works/1177354054935680025/episodes/1177354054935683937

　以上で今回のフル読みは終了です。

　皆さんのお役に立てたら幸いです。

　これからも創作楽しんでいきましょう！

創作コーチ

尾崎ゆうじ

（note）　https://note.com/ozaki_yuji

（youtube）　https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber　

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