500/2/8 14:58:21

 朝倉灯の魂の神への昇華が完了した。

 その直後、朝倉灯、否、佐藤恵吏の体から上下左右に光線が射出された。聡兎は以前朝倉輝が言っていたのを思い出す。

「これが神の力……なのか?」

 それはリナの時とは桁違いの規模で、光柱の直径は30メートル程度、その長さは上方向に伸びているものは地下50メートルの場所から発して地表まで飛び出している。

 しばらくすると光線が収束する。

「神の降臨だ。」

 瑞姫が呟いた。

 灯はゆっくり目を開く。その目は碧く輝いていた。

「……おかしい。想定外だ。」

 瑞姫が呟く。

「お前は……朝倉灯じゃないな?」

 彼女は瑞姫には答えない。無言のまま彼女は目の前に手をかざす。

「まさか……神の能力なのか?」

 瑞姫がそう言った瞬間、巨大な――半径50キロメートルが吹き飛ぶような――爆発が起きた。

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