マルガの遺書

これを読んでいる子へ

 多分年長組の誰かだと思うけど本部の人に会えましたか?ちゃんと全員無事ですか?雨でケガした子はいませんか?

 これを読んでいるということは私が死んだ、または重体であるときだと思います。これを読むような状況に置いてしまって、いや、書くような切羽詰まった状況に置いてしまってごめんなさい。ここにはみんなに話すであろう教団についてのことなどを書いておきます。

 知りたくなかったら読まなくてもいいし、破り捨ててもいい。でも、もし、読んでくるのならば、知りたい子だけには真実を伝えてあげてください。それが最後の私の願いです。



 私が教団と呼ぶ彼らは君達とは違い、羽や尻尾を持たず、自らを「人間」そのほかの特徴を持つものを「亜人」として亜人を迫害している団体です。

 科学や奇跡術を用いた人体改造などを行い、捕らえた亜人を怪物にして、それらを戦力としてさらなる活動をしています。

 ずっと降っていた雨には彼らが作った亜人たちに特に効く毒が含まれていて、触れるだけで負傷するようになります。更に雨雲を長時間操る技術を有しているため、この雨は君たちに対する結界のように作用します。

 そして、君たちは「解放戦線」が保護したの子供たちです。「解放戦線」は君たちとされた者を保護し、教団から逃がすために戦っています。

 私はでしたが奇跡術を扱うための実験体として教団に改造されました。その副作用で私は雨の毒に反応するようになり、性分されそうになりました。そこで、教団からの脱出を図っていたところ、「解放戦線」にスカウトされ、君たちに出会いました。

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いたいのいたいのとんでいけ 蒼宙 @sky_0

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