第5話

ころんと、ヘンリィをベッドに寝かせる。

ヘンリィが期待に満ちた眼で、俺を見つめてくる。

怖れの真逆、好意しか感じられない。

俺も同じなので、覆い被さりキスをした。

キス魔が嬉々として俺の唇の間に舌を。

迎え入れ、好きにさせてから強く吸ってやった。


「んうううっぅ…いてぇよぉ」

「ん、ごめんなぁ」


ぷくっと頬が膨れたので、すりすりそこを撫で、俺はヘンリィをうつ伏せに寝かせた。


「あ…こうび…するか?」


ヘンリィがもそもそ、四つん這いになる。

足を少し開け、頭をベッドへ押し付け、尻を突き出して、挿れてのポーズ。

獣人の性教育…ぅ。

グッジョブすぎて、まじ興奮してきた。


「ヘンリィはやっぱえっちな子だったんだな」


無防備な格好にみずからなったヘンリィが、真っ赤になっていやいやする。


「ちがっ!ほんで、こうび、こーするって!かいてあっただけだっ」

「えっちな本だろ?」

「がっこうのほんだっ!」


うーっと唸って、えっちな子って呼ばれたくないご様子だ。

そうか、獣人の保健体育ではこれを、教育するのか。

今度取り寄せて勉強せねばなるまい。


「可愛いなぁ、ヘンリィは」

「あっ…うぅ…」


俺はぬらぬらなお尻にキスをして、ヘンリィの腰をしっかり掴んだ。

ぺとっと、興奮しっぱなしのちんこを尻の間に押し付ける。

ヘンリィはびくって腰を震わせたが、拒絶の反応はない。

四つん這いのヘンリィに覆い被さり、犬耳に囁く。


「じゃあ、交尾しよう、な?」


ちゅって、穴とちんこがキスする。

ヘンリィが「きゅうぅ…」と鳴きながら何度も頷く。

俺は、ゆっくり、優しく、ヘンリィの穴にちんこを挿入した。


ぷちゅうって、広がった。

そのまま、きゅうって窄まろうとする。

そこを無理矢理ちんこで広げてく。

熱い、キツイ。

やっぱり慣らしが足りなかったかも。

俺はヘンリィが痛がっていたら抜こうと思った。


「あっアっごぉ、ちんちん…きもちぃ…あぁっっ!」


ところがヘンリィは実に気持ちよさそうに、興奮して鳴いていた。


「…えっちな子だなっ」

「ひっっきゅうっっぅぅ!」


俺の労わりを返せ。

ゆっくりを止め、思い切り腰を打ち付ける。

ぱちゅんって鳴って、ヘンリィが腰をひくつかせ仰け反った。

ああイっちゃったのかな、と思ったが。


「雌イキしちゃった?可愛いなぁヘンリィっ」

「きゃぅっ!きゅうっ!きゅうぅううっ!」


ちんこはまだ勃ったまま、射精してなかった。

ということは雌イキか。

挿れたばっかなのにもう雌イキしちゃうなんて、ヘンリィたまんねぇわ。

俺ははじめての貫通なのに悶えるヘンリィを、ガンガン攻め立てた。


「あっアぅっごおっごっイっいぃっきゅうぅッ!」

「また雌イキしてんの?奥、突かれてイイの?」


ぱちゅぱちゅ、ヘンリィを犯す音がヘンリィの腹から聞こえる。

奥を突く度にヘンリィがビクっと腰をひくつかせ、きゅうきゅう鳴く。

それがどうしようもなく、もっと感じさせたい欲を掻き立てる。

もっと奥を犯したくなる。

俺が腰をぐりぐり押し付け、肚の奥の窄まりへ鈴口を当てた。

ああ、いい。

満たされる。

最高に。

気持ちが良い。


「アっっっあぁっ!おっおくぅうっごぉっ!ちんちっおくぅおぐぅうっ!!」


奥を寛げられたヘンリィが嬉しそうに喘いでくれた。

俺も嬉しいので、ヘンリィをきつく抱きしめ、ばちゅばちゅ身体の中を蹂躙し続ける。

ヘンリィ両手が俺の腕に絡む。

崩れ落ちて横になって、足を絡ませ交尾に、快楽に夢中になる。


「ああ、ヘンリィっイきそっ俺、イきそっイってい?ヘンリィの中でイってい?」


犬耳を甘噛みしながら問いかける。

もう限界だ。

角弄りがなかったらもうちょっともっただろうに。

でもヘンリィは二回も我慢している。

そろそろ出さないと、辛いよな?

ほら、一緒にイこ?


ごりごり肉壁を抉ってさ。

奥一杯、ぐちゅぐちゅさせて。

尻と腰打ち付け合って。


一緒に、イこう、な?


「あっイくぅ俺もいっしょするっ!なかっするっぅう!」


ヘンリィは今度こそ素直に応じてくれた。

俺は嬉しくなって両乳首をきゅうっと摘まんであげた。


「っっっ!!!きゅぅうううっっっ!イあっあアァっッ!」


我慢の、限界の後押しになったのか、ヘンリィがびくびく震えながら射精した。

ぽたぽたベッドにヘンリィの精子が零れる。

胸を摘まんだのと、絶頂とで、ヘンリィのナカがぎゅうっと締まった。

とてつもない肉圧に、俺はせり上がる絶頂を我慢せず吐き出した。

どくどく、ヘンリィの中に精子を注ぐ。

どうしようもない征服感が、俺を支配しヘンリィへの気遣いを無くしてしまう。

俺は射精しながらも、ちんこを遠慮なく抽挿し続けた。

ぶじゅぷじゅ、俺の欲望の白が泡立つ。

腹の奥満たされ溢れ出て来る。

俺は口を半開きに、ぎゅうっと力一杯ヘンリィを抱き締めた。


「…はぁ…はぁ…へん、り…ごめ…大丈夫だったか…?」


少し落ち着いてから、ヘンリィの様子を伺う。

溺れすぎた。

なんて大人げないことをしてしまったのか。


「あちゅいぃはらぁっいっぱいぃごぉがいっぱいぃうれしぃぃ…」

「…」


ヘンリィは官能の余韻にめちゃくちゃ酔っていた。

俺の反省を返して欲しいくらい、強引だったのが気持ち良かったようだ。


「ヘンリィ」

「あ…ごぉ…ごぉ…」


何度か呼びかけて、ようやく俺を認識したヘンリィが、もそもそ俺に縋り付いてくる。

そして肺一杯に息を吸った。

いや、俺を嗅いだのか。

胸に顔を埋め、何度も繰り返す。

俺は好きにさせた。


「可愛い…」


胸の上に寝そべらせ、俺はヘンリィの頭をよしよし撫でる。

汗でべちゃべちゃだ。

もう少し落ち着いたらもっかい風呂だな。

そんなことを考えながら、俺はヘンリィのふすふすが満足終わるまで待った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る