第3話 旅の計画
宮島さんと付き合い始めて一ヶ月がたった。この間にテスト期間があり、それも終わったということで、ラインで『再来週の日曜日、日帰りで旅行しない?』と、恋人になって三度目のお出かけ...もといデートのお誘いをした。ちなみに一度目のデートは大須に行き、二度目は紅葉を見に行った。そしてなんで日帰りの旅行を提案したのかというと、僕が単に旅行が好きだからなのである。数分してから彼女からの返信が来た。思いのほか早くてびっくりした。返信を確認すると...
『日帰り旅行! 絶対楽しいやつだ! どこに行くとか決まってるのかな?』
...良かった、楽しみにしてくれてる...ひとまずの候補として二つある。
『今のところ高山か京都のつもりだけど、どっちがいい?』...すぐに返信が来た
『高山! 冬の高山行ってみたい!』
冬の高山は雪が積もっている。僕らの住んでる愛知県の西三河では、雪は降れと積もることは滅多にない。ここ五年くらいは積もった記憶はない。
『りょーかい、それなら高山にするか。それなら温泉に行こうと思うんだけど、どう?』
『温泉いいじゃん! 行ってみたい温泉があるんだけど...』
『そうなんだ。ちなみになんていう名前の温泉?』
『○○温泉って言うんだけど、わかる?』
『○○温泉...一回調べてみるね』
○○温泉...宿泊、日帰り入浴可。露天風呂、部屋風呂、混浴有り...混浴!? と、とりあえず気づいていないふりして返信しておこう…
『日帰り入浴できて露天風呂があるのはいいね。それじゃここの温泉にいこっか』
『あのさ...』
『ん? どうかした?』
『せっかくだし、お泊りじゃいけないかな...』
『お泊り!? そりゃ僕は駄目ってわけじゃないけど...親御さんにはどう説明する の?』
『彼氏とお泊り旅行に行ってくる! っていうね』
『それ絶対無理だよね!?』
『冗談だよ(笑) 友達と高山に旅行に行くねって伝えるよ。うちの親はそれで旅行の許可出るから安心して』
『まぁ宮島さんが大丈夫なら僕はいいんだけど...』
『じゃぁお泊り旅行ね! 次の土曜日、午後一時にいつものカフェに来て、旅行の計画を立てよう』
『いつの間にか仕切られてるけど...まぁいいや。午後一時ね、了解』
『それじゃぁ私は寝るね、おやすみ~また明日ね~』
一緒におやすみとかかれているスタンプがきた。
『おやすみ~また明日~』 といって僕も同じスタンプを送った。
もともとは日帰りのつもりだったけど、まさかお泊りで行けるとは思ってなかったから願ったりかなったりでもある。もしかしたら一緒にお風呂に入れたりするのかな...泊りで行くならもう一つくらい温泉でも探しておくか。美肌効果とかのやつでも調べてみよう。
旅の始まり、最後の空 @yossi_0121
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