とんばうにゆび噛まるるや秋の暮

【読み】

とんばうにゆびかまるるやあきのくれ


【季語】

とんばう(蜻蛉)・秋の暮〈秋〉


【大意】

トンボに指を噛まれる秋の夕暮れである。


【付記】

「窮鼠猫を噛む」という。わたしは幼少時にトンボに指を噛まれ、しかし痛くもなかった記憶がある。わたしと同じような経験をしたひとがほぼまったくいないとしたら、わたしの記憶違いであろう。仮にそうであったとしても、キツネやタヌキやムジナに化かされる等のはなしよりは、まだ本当らしさ(=リアリティ)が感じられるのではなかろうか。

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