茶をのみに来ようぐひすの老いのころ
【読み】
ちやをのみにこようぐひすのおいのころ
【季語】
老鴬〈夏〉
【大意】
茶を飲みに来られよ。ウグイスの(ように)老いを迎えたころに。
【付記】
夏のウグイスを「老鴬(おいうぐひす/らうおう」という。よびかけた相手をそれにたとえて、老人らしく茶を飲みに拙宅へ来てくれるよう催促した。「ウメにウグイス」と言うが、実際のウグイスは竹やぶなどを好むようで、その家も森閑とした竹やぶのあたりにあるのかもしれない。
茶どころ宇治の新茶の季節は5月ころという。新茶でもてなしたい人がいるのは良いことなのだろう。
なお、冬のウグイスには「藪鴬」などの名称があるようである。
【例句】
姥竹は老の鴬のねぐらかな 徳元
鴬や竹の子藪に老いを鳴く 芭蕉
うぐひすや家内揃ふて飯時分 蕪村
鴬を冬からきくや耳果報 作者不詳
冬鴬むかし王維が垣根かな 蕪村
蓑虫の音を聞きに来よ草の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます