新そばやしなのの秋も思はるる

【読み】

 しんそばやしなののあきもおもはるる


【季語】

 新そば(新蕎麦)・秋〈秋〉


【大意】

 新蕎麦を口にすると信濃の秋も思われることである。


【附記】

 そばといえば信濃である。


【例句】

 新そはや打物かたらひておもふどち 幽震

 新蕎麦や鬼ともくまん病上リ 桃隣とうりん

 堂頭の新そばに出る麓かな 丈草じょうそう

 新蕎麦の新の字につく心かな 百里ひゃくり

 新蕎麦やむぐらの宿の根来椀ねごろわん 蕪村

 新蕎麦や花と見し日もきのふけふ 青蘿せいら

 江戸店えどだなや初そばがきに袴客 一茶


 元日や神代のことも思はるる 守武もりたけ

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