カラオケに行きたきものを五月雨

【読み】

 カラオケにいきたきものをさつきあめ


【季語】

 五月雨〈夏〉


【大意】

 カラオケに行きたいのだがなあ。空には梅雨のが降りつづけている。


【附記】

 梅雨にかこつけてカラオケに行けないことを嘆いた。カラオケはわたしの多くない趣味のひとつであった。

 心底残念に思うわたしの気持ちが、俳句ではあまり使われていない(いなかった?)「ものを」の語に反映されている。


【例歌】

 富士の嶺を高みかしこみ天雲もい行きはばかりたなびくものを 高橋虫麻呂

 時鳥ほととぎすいたくな鳴きそさらでだに草のいほりは淋しきものを 良寛

 あづさゆみ春になりなば草のいほをとく出て来ませ逢ひたきものを 同


【例句】

 青くてもあるべきものを唐辛子 芭蕉

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る