それがしも一句ひねらんほととぎす

【読み】

 それがしもいつくひねらんほととぎす


【季語】

 ほととぎす(杜鵑/時鳥/子規/郭公/不如帰)〈夏〉


【語釈】

 それがし(某)――①不定称の指示代名詞。その名がわからない人や事物をさす。また、その名をわざとぼかしていう場合にも用いる。だれそれ。なになに。某(ぼう)。なにがし。②一人称の人代名詞。わたくし。[参考:デジタル大辞泉]


【大意】

 ほととぎすがいい声で鳴くのでわたしも何ぞ一句ひねりたいところである。


【附記】

 鳥が鳴くのもひとが詩歌をものするのも根は一つなのであろう。


【例句】

 某は案山子かかしにて候雀どの 夏目漱石

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