若葉なる露をいのちやきその雨

【読み】

 わかばなるつゆをいのちやきそのあめ


【季語】

 若葉〈夏〉


【語釈】

 きそ(昨日/昨夜)――(「きぞ」か。「そ」の清濁不明)昨夜。ゆうべ。また、昨日。[参考:デジタル大辞泉]


【大意】

 若葉におく露にいのちをつなぐきのうの雨なのであった。


【附記】

 百人一首に入集した藤原基俊(1060-1142)の歌の本歌取りである。


【例歌】

 契りおきしさせもが露を命にて哀れ今年の秋もいぬめり 藤原基俊

 朝日影させもが露を命にてかきねの霜に残る虫の音 貞徳ていとく


【例句】

 若葉しておんめの雫ぬぐはばや 芭蕉

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