傘ふたつならべてほすやわかば風

【読み】

 かさふたつならべてほすやわかばかぜ


【季語】

 わかば風(若葉風)〈夏〉


【語釈】

 わかば風――若葉に吹く風。[参考:精選版 日本国語大辞典]


【大意】

 わかばを吹いてわたる風に傘をふたつならべてほすのであった。


【附記】

 ふたりの傘がならべてほしてあって、それがふたりの仲のよさを物語っているといった読みになるだろうか。わたしは先達て一日にふたつの傘を使用した。

 下五を「わかば陰」とする案もあった。それだと出来すぎな気もするため退けた。


【例句】

 昼寝してみせばやいほの若葉風 丈草じょうそう

 若葉風ふくや提行さげゆく馬のくつ 乙二おつに

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