嘆けとや妻子もなくてよぶこ鳥

【読み】

 なげけとやさいしもなくてよぶこどり


【季語】

 よぶこ鳥(呼子鳥/喚子鳥)〈春〉


【語釈】

 よぶこ鳥――古今伝授の三鳥の一。カッコウといわれるが、ほかにウグイス・ホトトギス・ツツドリなどの説がある。[参考:デジタル大辞泉]


【大意】

 「妻子」をなくて呼ぶ子もいない身のうえを嘆けと言ってよぶこ鳥は鳴くのであろうか。


【附記】

 妻子はツマコと読んでも大きな支障はないと思う。


【例句】

 むつかしや猿にしておけ呼子鳥 其角きかく

 ももちどりいなおふせ鳥呼子どり 淡々たんたん

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