春の暮風にふかれて帰りけり
【読み】
はるのくれかぜにふかれてかへりけり
【季語】
春の暮〈春〉
【大意】
春の夕暮れを風にふかれて帰るのであった。
【附記】
技巧を凝らすことなく興にまかせて無造作によんだもので、深い意味があるわけではない。作為を排して鑑賞に堪えうる作品を生むことはできるのだろうか。
【例歌】
山里の春の夕ぐれ来てみれば
【例句】
ごんと鳴る鐘をつきけり春の暮 夏目漱石
橋守の銭かぞへけり春夕
海は帆に埋れて春の夕かな
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