白いしるし





肩に何かが乗っているかのように

鈍くて鋭い痛み

共に日々を生きるようになってから

どれくらい経っただろうか


いつも離れず一緒にいるかのように

鈍くて鋭い傷み

共に日々を生きるようになってから

どれくらい経っただろうか



いつまでも離れようとしない痛み

抱きついた両手が溶け出せば

この身に染み込み我が物顔


いつまでも消えることのない傷み

染みついた身体に刻まれた

傷痕こそ僕なのだと高らかに



冬の雪雲 呼ぶかのように

うたを唄えば高らかに

雪も降り積もれば高らかに

痛みも忘れて軽やかに

傷みも滲んで柔らかに


降り積もった雪道 清らかに

晴れ渡った青空 優しげに

踏み出した一歩 強かに

踏み締める足跡 何処までも









白いしるし どこまでも















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