第四章 はじめに――

第33話 メインキャラクター紹介

 元々、聖剣士リヴァイア物語は『ボコスカファンタジー・オンライン』という名前でして、ルン・レイス・アリア・イレーヌの4人をメインにした、飛空艇で電波塔から脱出するまでの全4話による短編作品でした――

 書いている内に、古き良きRPGを思い出してきて、……折角だから長編に改編して自分なりのRPG物語を創ってみようと考えたのが本作品です。


 主人公リヴァイアは、当初はサブキャラでした――

 ある時、作者のかつての小説『サクランボさん』を本作品に合流させて、新たに聖剣士リヴァイア物語として生まれ変わらせたら面白くなるだろうと……、勝手に想像して書いています。


 なんだか行き当たりばったりで、辻褄合わせが大変なストーリーになっていますけれど、作者としては『これぞファンタジーの王道』というRPGを体験することができるので、これを一番の励みとしてせっせと書いております。




【リヴァイア・レ・クリスタリア】


 銀鈴と称せばいいのだろう――綺麗な銀色の髪の毛を腰まで下ろしている。

 年齢は20代半ばくらい? 背丈は後述する者達より高い。


 彼女は1000年前から生きている伝説の聖剣士である。

 生きたくて生きている訳ではなくて、大海獣リヴァイアサンの毒気による呪いで生き続けているにすぎない。

 悲運の女主人公――それがリヴァイアである。


 聖剣士と皆から一目置かれている立場ではある。けれど、彼女はその冠の名称とは似つかず、一切甲冑を纏ってはいない。

 腰に提げているのは聖剣エクスカリバー。別に隠そうとはしていない、堂々と提げている。

 サロニアムの城下の町娘が着ている一般的な服装――上下を揃えた出で立ち、さらにカーディガンを纏っていて、その色彩も質素であり、上下のそれらはベージュを基調にして、カーディガンは薄い桔梗色の青。

 街歩く乙女の姿と揃えても、全く違和感を感じさせない都会の女性である。


 ひとつ、リヴァイアの首の後ろにくくられているリボン。

 その色は橙色である。

 彼女の全体を見渡しても、そこだけは何故か目立っている。

 けれど、そのリボンを派手に見せることはせず、ごく普通のファッションとして彼女はそれをマイカラーにしている。




【レイス・ラ・クリスタリア】


 元はスラムの住人、スリで生計を立てていた女の子。

 年齢は10代後半、背丈は5人の中で一番低い。


 ――やがて、ルンとスラムの下水で出逢い、飛空挺乗りとして運命を共にしていくことになる。

 飛空挺の免許は……人知れず練習していて現在は仮免段階。無免許で飛空挺を操縦してしまい、案の定――電波塔でガシャーンとなったっけ?


 薄い金色の髪の毛を肩下までストレートに下げている。別に髪留めなんかは使っていない。

 ベテランのスリ女として、無用なアイテムをつけないのが“ぶんどり“成功率アップの秘訣なのか?


 飛空挺の整備士としての腕前はスラム譲りで、上着には4つ以上のポッケに整備士として必要不可欠な七つ道具をいつも入れている。

 薄いオレンジ色のシャツに合わせて、ロングのスカートはちょっと濃いベージュ色だ。

 両方共に厚手の生地であり、整備士として、またスラム育ちとしての負傷しないための処世である。


 でも、こんな彼女が実は御姫様だなんてね……




【ルン】


 元々はルンを主人公にして物語を綴っていく予定だったけれど、いつの間にかレイスの方が重要キャラクターに成り代わってしまって……。

 彼は飛空挺『ノーチラス・セブン』の操縦士兼整備士である。

 七部丈のグレーのズボンを履いていて、上着は着寄れたシャツを数枚ほど重ね着している。

 腰に作業用らしき整備道具一式を入れて、それをベルトで留めている。


 短髪の黒髪で、前髪を数本くらい目の前に垂らしているのはオシャレからだ。

 年齢はレイスと同じく10代後半――つまり同じ年齢。背丈はレイスよりも高い。


 ――それなりにチームの中心として、飛空挺の操縦士として、皆を牽引していると自覚している。

 まあ、レイスは自分こそがリーダーだと言い張っていて……2人はいつも水と油な関係であり、そのため飛空艇で飛んでいる時にも話題が尽きることはない。


 彼は幼い頃からの記憶が一切無い――サロニアムの王子としての記憶も無いということである。

 この辺りのことについては追々書いていこう……。




【アリア】


 天然と称されるくらい、自分本位な性格である。

 クエストを仕入れてきては、それを皆に伝えることを日課にしている。


 生い立ちは、今現在のところ不明と書いておこう……


 背丈はルンよりは高い。髪は濃いブルーで短髪であり、それを少し後ろで括っている。

 風に揺られても活発に動き回っても、乱れることは少ない髪だ。

 アクティブにクエストをこなすには、とても良いだろう。


 年齢は20代半ばくらいである。……つまり、少し年上のお姉さんということになる。

 それがどうしてなのかは……気にしなくても差支えはない?


 薄手のジャケットを身に着けていて――その色は淡いブルーである。おそらくは自分なりのファッション感覚で合わせたのだろう。

 一方のパンツはというと、タイトな感じの薄いサクラカラーである。


 ちなみにだけれど、アリアの胸はDカップ……。お約束のように女子達の間では一番の豊満なバストだ。

(バストがもっとも小さいのは誰かと聞かれれば……、それはレ○スである)




【イレーヌ】


 ……どこで手に入れたのか、魔銃をいつも片手に持っている。

 塩の密輸とか情報屋とかを生業なりわいにして生計を立ててきた彼女、前職は最難関試験で有名なサロニアム城の上級メイドである。


 年齢は……、ルンとは一回りくらい上であり、アリアと同じくらいである。

 しかし、彼女の容姿はというと、レイス達と違いなく見えている。

 お姉さんっぽく立ち振る舞って、要所でレイス達の良きアドバイス役等を引き受けてくれるしっかり者。

 背丈はアリアと同じくらいで、リヴァイアよりは低い。


 若く見えるのは、細身の身体付きからか?

 腰下までのジャケットを纏って、下にはタンクトップという如何にも魔銃をかまえる女戦士?

 パンツをスラっと履きこなして魔銃をかまえるその姿は、一匹狼として世を渡り歩いてきた者としての……らしさだろう。


 髪の色は濃い茶髪――それを背中まで伸ばしている。

 七分袖の薄いピーチカラーのジャケットを着こなしていて、パンツはというとホワイト。どこからどう見ても魔銃を構え易くするための出で立ちであることは明白で、サバイバル経験豊富な彼女だ。


 後述することになるけれど……、彼女は『ニンジャ』としての一面がある。

 謎多いイレーヌだけれど、その性格は偏屈ではない。

 どちらかというと温厚で、先にも書いた通りお姉さん肌の持ち主だ。




 ――本来はRPGらしく、キャラクター設定を未定にして読者の想像にお任せしようと思っていたのですけれど、流石にこうも長く書いてきて……これからの展開も考えて、今の内にセッティングしておくことにしました。





 続く

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