第59話 『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』 kayakoさん
〇作品 『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』
https://kakuyomu.jp/works/16817139554837605239
〇作者 kayakoさん
【作品の状態】
完結済。短編です。
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
カクヨムサーフィンをして見つけました。
【ざっくりと内容説明】
タイトルの通りです。
【読むときの注意】
笑っちゃうので、電車やバスの中では読まないで下さい(笑)
【感想】
これは架空のWebサイト「カケヨメ」で、作家になった30代独身の
サイト名「カケヨメ」が、「書け!」・「読め!」という命令口調(笑) ここからすでに面白そうな雰囲気が漂っています。
さて、Web小説サイト「カケヨメ」での投稿を数年続け、ようやく書籍化を果たした鷹峰。就職に失敗してニートだったところから、「小説家になる」と言って家出してしまったので、両親とはあまり話をしていません。これまで心配をかけてきてしまったことや後ろめたさもあって、書籍化のことを話そうと思い電話を掛けます。
きっと怒るだろうな……と思った鷹峰でしたが、意外にも喜んでくれたのでほっとし、親孝行でもしようかなという気持ちになるのです。
しかし数日後……。
Web小説のサイト「カケヨメ」を見ていると、とんでもないメッセージが入って来たのです。
――ママです。シロちゃんの小説を読みました。(『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』より)
マ、ママ⁉
まるでカウンターパンチを喰らったかのような衝撃を受ける鷹峰! ママの攻撃(?)は続きます。
――小学校の時からたくさんのご本を読んで、どんな時でもご本が大好きだったシロちゃん。(『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』より)
シ、シロちゃん⁉ それは家族の間だけ使われる愛称じゃないかっ!
個人情報保護という名のものはどこへ行ったのでしょう! そこから次々とママのコメントが入り、今度はパパも参戦します。出来るビジネスマンのような真面目な文体のために、ママより厄介かもしれません。
お祝いコメントが次々に来ていたはずの近況ノートは、鷹峰の両親のトンデモコメントのせいで心配やら、両親へのコメントやら、アドバイスやらでカオス状態に!
しかし両親は状況をよく分かっていないのか、内容がどんどんエスカレート(といっても親バカな内容)していくのです……!
この作品の面白さは、どこか「本当にあるんじゃないか」と思わせるようなところと、鷹峰の両親に全くの悪気がないところかなと思います(笑) 読んでいると、我が子を思っているのが分かりますし、一所懸命息子が書いた作品を理解しようとしているところが見られて、ほっこりします。
また両親のコメントに鷹峰が、てんやわんやしているところもとっても面白いです。
両親の面白コメントや、鷹峰のテンポのよい反応は、『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』を読んでこそ楽しめるので、笑いたいなと思った方は是非読んで欲しいです。ですが、電車やバスでは読まないようにしてください。多分……笑っちゃうので。
今日は『書籍化を果たした俺のマイページに親がコメント書いてきた』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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