11月 November
第10話 『世界の車窓から殺し屋日記』 久里 琳さん
〇作品名 『世界の車窓から殺し屋日記』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918319469
〇作者名 久里 琳さん
【作品の状況】
完結済です。
【作品を見つけた経緯】
他のエッセイの方の作品を読んでいたら、下の方にある「関連小説」に出ていました。
【さらっと作品紹介】
タイトルから分かる通り、殺し屋の日記です。それが旅日記になっていて、訪問した先がトルコなのですが、とても詳しく書かれていて、地図を見ながら読みたい気分になります。
殺し屋家業よりも、旅日記を楽しめてしまう物語です。もちろん殺し屋の話も興味深いですよ。
【感想】
「エッセイ・ノンフィクション」の括りに入れられているのに、「殺し屋日記」とあるのでどんな話なのかなと読んでみると、成程。これは確かに登場人物である殺し屋からみればエッセイに当てはまります。
主人公が仕事の依頼を受けて、人を殺しに行く話なのですが、その道中のことが旅日記としてまとめられているのです。
旅の舞台は、トルコ。私はそこへ行ったことがありませんし、ほとんど知識がない状態で読み進めていきましたが、作者さんの巧みな文章と、読者に飽きさせない情報が散りばめられているお陰で楽しむことが出来ました。
トルコに住む人々の人柄や宗教の話も興味深いですが、料理の話題が中々に面白いです。トルコ料理などほとんど食べたことがない私でも、作者さんの上手い表現でその料理を想像することが出来ます。
また、この作品の中で大切だと思うのは「殺し屋」が「死」というものに対して、彼なりの考えを持っていることです。作中はトルコの旅行記のように和やかに進んで行くのですが、所々で彼の仕事に関することが入り込みます。物静かな大人が語りかけるその言葉は、一つの考え方として重要なことを伝えていると私は思います。
さて、この物語はどんな結末を迎えるのか。
皆さんも、言葉のトルコ旅行を楽しみながら、最後まで読んでみてはいかがでしょうか。
本日は『世界の車窓から殺し屋日記』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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