Fragment.3.4
結婚、子育て、虐待、つまり諸々「家族」、「家庭」について
結婚は
でも投書の彼は月収12万円、家賃は5万円。
私は「これは無理だな」と断じてしまった。
私は結婚が嗜好品とまでは言わないし、したい人はどんどんしてくれと
同年代の人も馬鹿ではないので、そういうことは当然分かっている。給料明細の金額を見て、みんな
私が考える、日本社会の少子化の構図はざっくり言ってしまうと、
①企業が勤め人に給料を出すのを渋る。
②結婚に踏み込む人が減る。
③子供が生まれない。
④少子化、加速 ← 今ココ
こんな感じである。
つまり日本全体が子供を産ませないように、暗に誘導しているのだ。
この国はもう終わりかもしれない。
勇気ある夫婦が子作りをして子宝に恵まれて、そのまま子供がすくすく育てば何よりである。でも親の数%が虐待で子供を痛めつける。最悪は命を奪う。そして逮捕される。事件になると世間に知られて非難される。
非難されるべきはもちろん加害の母親、父親だ。
しかし、非難はそこまでにしよう。命が失われてもいなくても、起きてしまったことは仕方がない。未来に悲劇を繰り返さないよう手段を尽くすのが理性的だ。
多くの人にとって子育ては、夫婦二人(幸運な家庭ではその祖父母)だけでできて当然のことなのだ。わずかながらその条件で、できない人がいる。そういう人もいるという想像力がない。
「親のくせにそんなこともできないの?」
そう。できないんです。ごめんなさい。
「親として恥ずかしくないのか」
死にたいくらい恥ずかしいです。○○ちゃん、こんな親でごめんなさい。
私といえば物心ついた時から、普通の女の子が夢見る「お嫁さん」に興味がなくて、なれる自信がなかった。
高三で保健室でお世話になった時、育休で職場を離れた保健の先生が赤ん坊を連れてきた。試しにと抱かせてもらったけど何の感慨も湧かず、むしろ壊れ物の高価な美術品を扱っている感覚だった。落としやしないかと手が震えそうで、泣き出しやしないかと怖くて冷や汗ものだった。
大学を卒業してぶらぶらしてたら親はまあ、当然(?)結婚を進めてきた。正直今までの経緯を見ていたら、私が母親になんてとんでもないと分かりそうなものだが、家庭に入れば幸せがつかめるかもという親心なのだろう。
人生に挑戦は必要だ。チャレンジして人は成長できる。だけど結婚、子育てというのは生半可な覚悟で
私は強い覚悟を持って、物事に挑んだ経験は少ない。少し失敗しただけで、すぐ落ち込んで投げ出してしまう。結婚は配偶者とのコミュニケーション、子育てはトライアンドエラー。私の超苦手分野である。
愛する人と結ばれてこの人の子供が欲しいと思って、奇跡的にも親心が芽生えるかもしれない。自分のお腹を痛めた赤ん坊を抱いたら、ひょっとしたら可愛いと思うかもしれない。だが、思えない時間もきっとある。その方がたぶん長い。自分の感情の暴走を抑えることで精いっぱいなのに、他の人間の面倒を見る余裕はないと思う。
私のような自分本位の人間が虐待をするんだ。
私のような自分本位な人間は親になるべきじゃない。
でも周囲は私に「まともな」価値観を押し付けてくる。私は押しに弱くて、自分の意見を表明するのが怖くて流されやすい。
そうして適当な人を伴侶にして、子供を授かる。
孤独な闘いが始まる。
できなかったら、失敗したら、誰が責任取ってくれる?
私、なんだよね。
でも、我が子を傷つけて、死なせて、逮捕された時、
「無理だって言ったのに、みんなが産めっていうから」
そのくらい言ってやってもいいよね。
十代で子供を生むと白い目で見られる。高校は退学させられるらしい。別に通いながら育児してもいいと思う。自分が十代なら親も若いから、祖父母も健在のケースは多いだろうし、多くの人の助けが得られる。
二十、三十代は普通に祝福される。
四十代で生むと変な目で見られる。体へのリスクも大きい。
ならば若く生むほど母体も
完全に漫画の受け売りなのだが、結婚を国がシステムとして管理して、義務化すればいいと思う。異性愛者で生殖能力がある人は全員参加。マイナンバーで情報を集めようとしてるご時世だ。生まれた時からの個人データを分析して、ぴったりなパートナーを探し当てる。子供が減って人がいなくなれば、国は消滅してしまう。今一番やるべきサービスでしょ?
同性愛の人、私のように病気の人は免除または同性パートナーを探してあげる。強制じゃなくて、正当な理由があればお一人様も認める。一人で過ごしたいなら別居家族をお互いに望んでるカップルみたいな。
いいと思うんだけどなあ。
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