あなたが自作品でもっとも力を入れるところは?

 優ちゃんブログさん「第53話 五十二話 「一番力を入れて書いているところは?」」


 というので、オレも自分を振り返るつもりで考えてみた。


 オレ的には、「行動理念だ」と答えた。

「キャラがブレていないか」に、一番力を入れているかも。


「こいつなら、こういう言い方、行動、戦闘スタイルになる」

「だから、コイツとは絶対に理解し合えない」

「コドモの頃からの友人キャラ同士で、基本昔話をさせない。行動だけでツーカーぶりを出す」

 など。


 だから、

「あー。ここはこういうことを言う場面だけど、コイツは言わないよな」

「自分の欲望に忠実な主人公なら、ああは考えないだろうな」

 という場面だけで丸一日考え込むことも。

 

 ほら、唐突に主人公が饒舌になったりするやん。

「なんや、急にひとり語りなんてはじめて。ポエマーか?」

 って思うときあるでしょ? 

 あれがイヤなのよ。


 実際、『罪の味』はそれで随分と行き詰まったことがあった。何度も。

 日常ものなので、キャラがブレてしまうと完全にアウトなのだ。



 岡田斗司夫さんが「ガンダムで、スレッガーさんが途中で入ってきた回」を解説する切り抜きを見た。

「砲手を頼まれてもスレッガーさんが断る理由と、そこでブライトさんがどうやって信頼を得たか」

 を説く場面では、キャラの背景などを詳しく話してくれている。


 本来スレッガーさん並の階級を持つ軍人は、部下を伴って配属されるはず。

 一人で来たということは、彼がハミダシ者で上官に嫌われているとわかる。

 そんなヤツが相手では、ブライトさんは「実績を作らないと上司として認めてもらえない」というのだ。


 こういったものを「解説しないで」盛り込むことによって、キャラに奥行きが出る。


 この「説明しないで匂わせる奥行き」を、オレは大事にしているかなと。


 全部書くのではなく、「書いていないで想像してもらう部分」に奥行きを出したいなと。

 出せているかは別として、実際あえて書かない部分は割と多い。

 最近の作品は特にそうかも。


 みなさんは、どうだろうか?

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